2/9の府中の森芸術劇場ウィーンホール、プロムナードコンサートの模様。
ドイツのPASCHEN社 1991年制作

上の方にある垂直に突き出したパイプを、水平トランペット管といます。
スペインのオルガンによく見られる、強くて華やかなトランペットのパイプです。
この四角いボタンをストップと言います。

ひとつひとつに音色の名前が書いてあります。
このボタンを押してどの音色(パイプ)を使うか選びます。
丸いボタンは、選んだストップを記憶させる装置。

記憶させたメモリーの番号は楽譜に書き記します。
演奏中この番号のボタンをアシスタントに押してもらう、
あるいは自分で押すと音が変わっていくわけです。

ウィーンホールには、演奏台と舞台をつなぐ階段があります。
転がり落ちないように、慎重に。

この日はすごく寒くて空気が乾燥していました。
湿度計は29%を指しています。
30%を切るとオルガンにもいろいろトラブルが起こるので要注意。
急遽客席から見えない位置に、加湿器を置いてもらうことに。

尺八も、本番前日に乾燥で楽器にひびが入ってしまいました。
当日はテーピングでしのいで無事演奏できましたが、終演後、加藤さんは楽器屋さんに走って行きました。
乾杯のビールもなしに。
お疲れさまでした。
ウィーンホールはオルガンの為に、良く響くように作られています。
オルガン以外の楽器、特に打楽器なんかの演奏をするためには、残響が多すぎてしまうので、残響可変装置が天井につけられています。

グラス・ウールという特殊な素材を使ったこの装置、オルガンソロの時には残響が最大限にあったほうがいいので、完全に引っ込めておきます。
響きを減らしたい場合にはこの残響可変装置を出してきて、音を吸収させてしまうのです。
すごいです。
祭り囃子のリハーサル。

2人の打ち合わせが実に興味深い。
横笛の西川さん「僕がひぃーっと2回吹いたら、」
太鼓の多田さん「スケテンテンですね」
横笛もいろいろ使いました。

終演後、みんなで記念撮影。着物姿が決まっています。

向かって右から尺八の加藤さん。
加藤さんとは、鹿の遠音という尺八の古典の曲で共演。
オルガンと尺八の音色がよく似ているので音のバランスが難しく、ぎりぎりまであれこれ試行錯誤。
本番2日前のリハーサルの録音を、前日にメールで送ってくれたときの文章。
『鹿の遠音、なんか「宇宙」って感じでいいですね。私はETに見えることでしょう』。
暗闇にスポットの当たった加藤さん、そう言われて見ればたしかに...。
本番中は邪念が生まれてはいけないと、鏡を極力見ないようにしました。
彼は次回の東京ボーズコレクションに出演を熱望。
ヘアースタイルは問題なくクリアーです。
袴姿がかわいらしい打楽器の多田さんは、実に楽しそうに生き生きと演奏されます。
たくさん楽器を持ち込んで、いろんなアイディアをだしてくれました。
リハーサル後降り積もった雪の中、「ゆっくり帰ります」と笑顔で車で去って行ったときは、ドキドキしました。
袴だったらオルガンも演奏できるかな?
そして川口リリアでも共演して下さって、すっかり仲良しになった箏の久本さんと横笛の西川さん。
西川さん、久本さん、多田さんが2月23日(土)14:00より二俣川のサンハートホールで「日本の響き 邦楽をあなたに」というコンサートに出演します。
詳しくはこちら。




日本の音楽は、基本的に西洋音楽とは異なっているので、合わせるのが実に難しいですネ。
トニー・スコットが最後に来日したときにお正信偈と合わせたのですが、かなり西洋音楽に近いと思ったのですが、やはりかなり合わせにくかったです。間の取り方なのか、流れで動いてしまうところが悪いのか‥‥彼には気の毒なことをしました。
マ、こっちとしては楽しんだんですけどネ。ホホホホ
マイコン坊主さま
トニースコットってクラリネットの?すごいですね!横笛の西川さんもおっしゃっていましたが、西洋音楽と比べると、邦楽はニュアンスの音楽ですよね。その曖昧さ、不安定さ、はかなさがまたたまらない魅力だと思います。今回一緒に演奏した方々は洋楽譜もばっちり読めて、西洋の音楽も難なく演奏してしまうすごい方々なので合わせるのはそんなに苦労しませんでした。が、私が日本の古典の曲に合わせるのが難しかったです。間のとりかた、つまり呼吸の仕方が独特なのですね。あれこれやってみて、最後には、お互い気にせず全く別々のことを演奏することで、和とも洋とも言えぬ空間が出来たことはすごく面白かったです。これに声明が加わったらいいねえ!とみんなで話していました。
残響可変装置ってすごいですね。私も前にアメリカの教会で雅楽演奏をする機会がありました。やはり残響がすごくて、管方は気持ちいいんですが、打楽器の方は、触るだけで響いてしまうのでたいへんそうでした。この装置はなかなかないですよね。
次回TBCのはなしそろそろ出始めてますか?
欧米の教会はとにかく残響があって演奏していて気持ちいい!!ですよね。上手くなったような気すらしてきます。
府中の森は何年も前から弾かせてもらっているのですが、演奏残響可変装置のシステムについて、今まできちんと理解出来ていませんでした。
ブログを書くために舞台さんをつかまえて、質問責めにしたのですが、良い機会、勉強になりました。
TBCではありませんが、5月に築地でおもしろいイベントを企画しているようです。私も暇をみて遊びにいこうかと。