2009年2月アーカイブ

毎回雨知らずのランチタイムコンサートだったが、
今回ばかりは冷たい雨が降り止むことはなかった。

主催者側としては新年初だし、お客様が少なかったらさみしいなあ...
と心配していたが、あけてみれば延べ400人以上がいらして下さった。

気がつけばこの1月で、ランチタイムコンサートを始めてから丸3年が経った。
ずいぶんまわりにも知って下さる人が増えて、楽しみに毎回いらして下さる方も。
本当にありがたいことだ。
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2009年のトップバッターは我らが正オルガニストの伊藤繁さん!
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プログラムは
・仏は常に:伊藤完夫作曲
・のんのさま:東村美穂作詞・中村八大作曲
・シャコンヌ ニ短調:パッヘルベル
・前奏曲とフーガ ハ短調 BWV549:J.Sバッハ


右手にテーマがある曲→左手にあるもの→ペダルにあるもの
というように、
キラキラとした高音部からおなかに響く重低音へと下がって行く様を、
順番に聴かせて下さった。

中でものんのさまという仏教讃歌は、
じつにかわいらしく本堂の雰囲気を和ませていた。
さびの部分が「もののけ姫」に何となく似ている、
親しみやすい子供のための曲。

「仏教讃歌の中にもこんな曲があるということをこちらで紹介することで、
大学の児童学科の教員である私の役割を少し果たせたかな、と思っています」
というおはなしが印象的だった。

伊藤先生は学生達に向けるまなざしが本当に温かい。



コンサートホールと違って、演奏者を間近に見られるここでは
椅子が空いていても立って聴かれる方が
ずらっ。
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お気に入りの場所でどうぞ!


この日はコンサート終了後に、「オルガニスト会議」が行われた。
正、副オルガニストと、伝道学事部のみなさん。
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この会議室がまた趣があって、好きな場所のひとつ。
猫足の椅子や、シャンデリアがすてき。

会議の最初と最後には、お寺ならではの特別な儀式がある。
「本堂に向かって合掌、礼拝(らいはい)。」という言葉に合わせて起立して、
本堂の仏さまがいらっしゃる方に向かって手をあわせて、一礼するというもの。

最初は予期せぬ出来事にものすごくびっくりした。
「え?本堂?どっちだっけ」などとくるくるまわったり、
まごまごどきどきしているうちに
皆さんいつの間にか着席されて会議が始まっているといった感じだった。
3年経ったいまではすっかり慣れて、何食わぬ顔をしてやっているが
内心は緊張の瞬間であることに変わりはない。


議題は来年度の出演者のこと、2010年2月に迎える50回記念の内容、
キッズサンガ(子供のためのイベント)について、
オルガンの維持、保守、メンテナンスについてなど盛りだくさん。
教会でも、ホールでも、もちろんお寺でも、オルガニストには
演奏と同じくらい、時にはそれ以上の演奏以外の仕事がある。

この会議を経て、来年度12ヶ月のラインナップがつい先日決定しました!!

それぞれ忙しく活躍されている各地のオルガニスト10数人のスケジュールを調整して
日程を決めるのは至難の業。
パズルのように組み合わせながら、決まったのが奇跡のようだ。

出演してくださるオルガニストの皆さん、ご協力ありがとうございました。
お坊さんたちともども、楽しみにお待ちしております!


次回のランチタイムコンサートは、2月27日(金)12:20〜
新潟市民芸術文化会館りゅーとぴあから、山本真希さんがはるばるいらして下さいます。
山本さんからのメッセージ
「伝統ある築地本願寺で演奏できること、とても楽しみにしております。」

曲目は
J.S.バッハ  幻想曲 ト長調 BWV572
 新井 満   千の風になって  他

バッハの幻想曲幻想曲 ト長調  BWV572は、彼自身がフランス語でPiece d'Orgue (オルガン小品)と題を記した、大変珍しい作品です。
題名の通りフランスの作曲家の影響が色濃く見られます。
春の日差しが待ち遠しいこの季節にぴったりな、希望に満ちた輝かしい音色をお楽しみください。


晴れたらいいなあ。






そういえば去年春に出かけた南スペイン〜北イタリアの旅の話が途中のまま。
うっかり次の旅に出かけてしまう前に、もう少し話を続けることにする。

南スペインのマルチェーナという街で、
アントニオにうれしい再会をしている間に、教会には続々と人が集まってきた。
さっきのミサには、おばあちゃんたちが数人参列していただけだったのに。

いったい何が始まるの?

会堂にはいつの間にかこんなものや
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こんなものが飾られている。
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よく見るとこのかわいらしいマリア様は涙を流している。
涙のマリア_0823.jpg
























スペインでは復活祭(イースター)から数えて7日前からの一週間を
セマナサンタ(聖週間)と呼ぶ。
この期間に、イエス・キリストの受難を表した十字架や棺など
様々な山車を引っ張って行列する風習がある。
南スペインのこの辺りではマリア信仰が非常に強く、
受難に遭うキリストよりも
それを悲しむマリア様が圧倒的にクローズアップされるようだ。

この日は、セマナサンタに入る3日前。
どうやらここにある2つの山車は、
行列で使う大切なものらしい。

特別なミサが夜9時頃から始まった。

頭にターバンを巻いた屈強そうな男達
山車を担ぐ0833.jpg























こんな男子30人もが山車の中に入って、
なんと頭で担いで動かすのだ。
山車の下に注目!
足がたくさん並んでいる。
一糸乱れぬ行進ぶり。

足下だけ見ているとヤッターマン風で笑えなくもない。
動いた!_0842.jpg























厳かに、大切に、すこしずつ少しずつ動かす。

どういう意味があるのか分からないが
2つの山車を別々に動かして、
こんな風に向かい合わせに並べる。
なんだかわからないけれど、猛烈にぐっと来た瞬間。
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毎日のミサにはいない聖歌隊も揃っている。
伴奏はギターとシンセサイザーで。
聖歌隊_0836.jpg


















頭上にはこんなにいいオルガンがあるのに、
弾く人がいないんだって。
なんてこと...
スペインでは良くあることらしい。
この国のオルガン事情は決して良くはないのだ。
Antonio Pilat, 1835_0810.jpg























でもね、ギターの音色がなんとも切なかった。

儀式が始まる前はみなはしゃいでいた
これぞスペインの男!という感じの音楽隊のメンバーの中には、
感極まって号泣する人も。
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ミサが終わって外に出ると、道いっぱいの人。

一歩も動けない。
人人人_0861.jpg


















音楽隊の物悲しいラッパのメロディと、単調なリズムの太鼓が延々と続く。
私はこの子にずっと釘付け。
音楽隊_0864.jpg
























マルチェーナの特別な夜は更けて行く。
教えている大学の学年末ピアノ実技試験の前に、
人前で演奏する練習を兼ねて
ふくしかんを借りてちいさな勉強会を開いた。
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リハーサル前の風景。
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希望者に参加を
募ったところ、
予想に反して
全員来ちゃったよ。
こりゃ、大変。
大学生の他に子供達と
その親御さんも何人か
いらしたので
ふくしかんはぎっしり。











演奏が始まると、みんなひどく緊張した様子。
いつもはお調子者も、手が震えたりして様子がおかしいぞ?
聴く方も手に汗握る。


ところで学生達は私を呼ぶのに
「ミネコさん」なんていうのは良い方で
「あっ、みねこ〜」しまいには「ミネコフ」なんて言い出すヤカラも。
ロシア風に呼んでみたそうだ。これにはウケた。
その独創性を大事にしてくれたまえ。

近頃の若者言葉あれこれ。
「だめだ!キンチョール〜!」(訳注:緊張する)
「この前さあ、友達と○○のコンサートでコラボってね。」
(訳注:コンサートに一緒に行ったという意味らしい。使い方、違くね?)



お目当ては終演後のティータイムのこれか?
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我が家から徒歩3分、
柿の木坂キャトルの名物うふプリンは
本物の卵の殻に入って
卵ケースに並べられている。
中身はとろ〜り濃厚でうま〜い!
いくつか余るはずなので
持って帰って
楽しみに食べようと思ってたら、
いつの間にかじゃんけんをして、
勝者がみんな食べてしまった。
まったく油断も隙もない。















それともこっちが目当て?
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なにはともあれたくさんたくさん見て、感じて、経験して、
本当に好きなことを見つけて、
困難にぶつかっても、失敗しても、力強くたくましく歩いて行って欲しい。
がんばれ!わたしのかわいいこどもたちよ。

......なんて先生ぶってみたりして。





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築地本願寺で副オルガニストをしています。それからあちこちでオルガンを弾いてい ます。 どういうわけかお寺でオルガンを弾くことになって、こうしてblogを書くことにもなっ て、そのことに自分でもびっくり。その日々の小さいびっくりを拾い集めて書いてい けたらいいな、と思っています。 これまで文章を書いたことも、写真を撮ったこともありませんが、習うより慣れろ、 ということで少しずつ。 たかがblogといえど、書いた文章は読めば読むほど何度でも直したくなります。 毎回なかなか送信ボタンが押せない、自分のもとから手放せないで苦しみます。 ある演奏家が『話したり書いたりすることも表現活動の一環』と話すのを聞いて、な るほど、と思うこのごろです。 好きなこと、もの:無類の猫好きです。ホットヨガ。最近ではホットフラも始めました。 気持ちがいいです。旅。散歩。車の運転も好き。文房具やさん。商店街。海外のスー パーマーケット。長風呂。家のベランダ。先日ダーツデビューをしてかなりおもしろ かったので、またやりたいなぁと。おいしいものを好きな人達と楽しくわいわい食べ ること。時々作ること。

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