そういえば去年春に出かけた南スペイン〜北イタリアの旅の話が途中のまま。











うっかり次の旅に出かけてしまう前に、もう少し話を続けることにする。
南スペインのマルチェーナという街で、
アントニオにうれしい再会をしている間に、教会には続々と人が集まってきた。
さっきのミサには、おばあちゃんたちが数人参列していただけだったのに。
いったい何が始まるの?
会堂にはいつの間にかこんなものや

こんなものが飾られている。

よく見るとこのかわいらしいマリア様は涙を流している。

スペインでは復活祭(イースター)から数えて7日前からの一週間を
セマナサンタ(聖週間)と呼ぶ。
この期間に、イエス・キリストの受難を表した十字架や棺など
様々な山車を引っ張って行列する風習がある。
南スペインのこの辺りではマリア信仰が非常に強く、
受難に遭うキリストよりも
それを悲しむマリア様が圧倒的にクローズアップされるようだ。
この日は、セマナサンタに入る3日前。
どうやらここにある2つの山車は、
行列で使う大切なものらしい。
特別なミサが夜9時頃から始まった。
頭にターバンを巻いた屈強そうな男達

こんな男子30人もが山車の中に入って、
なんと頭で担いで動かすのだ。
山車の下に注目!
足がたくさん並んでいる。
一糸乱れぬ行進ぶり。
足下だけ見ているとヤッターマン風で笑えなくもない。

厳かに、大切に、すこしずつ少しずつ動かす。
どういう意味があるのか分からないが
2つの山車を別々に動かして、
こんな風に向かい合わせに並べる。
なんだかわからないけれど、猛烈にぐっと来た瞬間。

毎日のミサにはいない聖歌隊も揃っている。
伴奏はギターとシンセサイザーで。

頭上にはこんなにいいオルガンがあるのに、
弾く人がいないんだって。
なんてこと...
スペインでは良くあることらしい。
この国のオルガン事情は決して良くはないのだ。

でもね、ギターの音色がなんとも切なかった。
儀式が始まる前はみなはしゃいでいた
これぞスペインの男!という感じの音楽隊のメンバーの中には、
感極まって号泣する人も。

ミサが終わって外に出ると、道いっぱいの人。
一歩も動けない。

音楽隊の物悲しいラッパのメロディと、単調なリズムの太鼓が延々と続く。
私はこの子にずっと釘付け。

マルチェーナの特別な夜は更けて行く。




うわー!これはすごいー!
こういう地方色たっぷりの御祭事、私大好き。貴重な写真を見せていただきました^^。
オルガンが鳴らないのはちょっと悲しいけど、スペインのギター、これがまたなんとも素敵じゃないのっ!イタリアの教会でもオルガンは無視されてギターで、って所たまに見かけるけど、ギターもイケてないよ・・・泣。
ヤッターマン、今スペインでご活躍とは知らなんだ。
organvitaさま
そうなの。思いがけずこんなことが始まって、びっくりだったけどラッキーだったよ。
アントニオよ、ありがとう。スペインのギターは本当にいいね〜。道端から聞こえて来る音ですら、ハッと立ち止まってしまうくらい。あーやっぱり次もスペインは捨てがたくなってきた…