ランチタイムコンサート通信<5月編>

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珍しく雨模様の5月末。
雨の築地もなかなか風流ですな。
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そんななか今日も続々とたくさんの方が集まってきた。
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5月は長崎活水学院のオルガニストで、
東京芸術大学でも後進の指導にあたられている
椎名雄一郎さんが来てくださった。
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椎名さんは、この内陣に興味深々。
コンサート直前に、
「わぁああ、すごいね」ときょろきょろあちこちを見まわしていた。
「残念ながらわたしたちははここには入れないの。」
と言うとかなりがっかりされた様子。

実はここのオルガンのメインの電源は、この内陣の裏側にある(らしい)。
楽器を弾く時は、いつもお坊さんに頼んで電源を入れてもらうことになっている。
入れない、と思うとよけい見たいのよね。

椎名さんは東京と長崎を行ったり来たり、という多忙な生活を送られているわけだが、
東京のお住まいは私の自宅近くにある。
朝駅に向かって自転車でダッシュしていると、バッタリ!ということもある。
わたしが「わ〜久しぶり!」なんて興奮して挨拶しても、
この方は、まったく驚くこともなく悠然と構えている。

椎名さんは現在7年の歳月をかけて行われるバッハの全曲演奏会の真っ最中。
そんなバッハの名手が、今回は「たりら〜ん」で始まる、
あの有名なバッハのトッカータニ短調を弾いて下さった。

この曲が始まった瞬間に聴かれていた方々の背筋がピンと伸びるのを後ろから発見。
やはりみなさんお好きなのです。

椎名さんの身体から湧き出るのは全く迷いがない、揺るぎない音。
聴いている皆さんの背中が喜んでいる感じが伝わって来る。
続いては何年も忘れ去られていたバッハの作品をを再び世に知らしめた、
というメンデルスゾーンの作ったソナタ。

オルガンもこの響きを喜んでいる。

熱演の模様はこうしてモニターに映し出される。
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外の風や雨が入らないように。
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入り口の案内。
外国から来た方のために英語の案内も掲示されている。
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終演後に声をかけてくださったのは、教会の礼拝でオルガンを弾くという
スコットランドからいらしたご夫婦。
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近頃オルガンの説明会を開くと、前よりもより大勢の方が聞いて下さる。
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今日のお昼はごちそう海鮮丼。
見よ、このボリュームを。
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そしてこの笑顔。
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最後は伝道学事部の女子ふたりのはじける笑顔で。
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6月のランチタイムコンサートは、明日26日(金)12:20から
築地本願寺のご近所、聖路加国際病院礼拝堂オルガニストであり、
また神戸国際大学オルガニストもなさっている伊藤純子さんにおいでいただきます。
プログラムは、実際に本堂にいらしてオルガンと空間に
じっくりと耳を傾けて考えて下さいました。
16〜17世紀にかけての音楽と、20世紀の音楽で構成されています。
古い時代の作品と20世紀に作られたもののあいだには時代の隔たりが大きくありますが、
どの曲も本堂の雰囲気にぴったりと合うのが不思議。
そのオルガン、その会場に合ったプログラムを考えるのも
演奏家の腕の見せどころですから、これは楽しみですね。
このランチタイムコンサートにあたってとても素敵な文章を寄せて下さいました。
読んでいただければ伊藤さんがどんな演奏をなさるのかが
すぐにわかるはずです。

【演奏曲目】 
G.フレスコバルディ  トッカータ第5番
C.トゥルヌミール   「神秘的オルガン」OP.56より
作者不詳(16C英国)   ラミレの上に
伊藤 完夫      オルガン曲集より
山田 耕筰      讃仏
G.ボヴェ       「暁の星は如何に美しきかな」
D.ツィッポリ     エレバツィオーネ
            オッフェルトリオ

築地本願寺は私にとりまして、常に近さを感じる存在でした。
ひとつにはご近所の聖路加国際病院礼拝堂と長らくご縁があること、
そしてもうひとつには、幼少期より教会や礼拝堂が身近であった私には、
「歴史的建造物で、なお且つ霊的な重量感たっぷりの、お香の香に包まれる空間」が、
何故か非常に懐かしく、そして心地よく感じられたのでした。
教義などは皆目無知でありながら極めて身勝手な感想ではありますが、
宗教の種類を超えた何かが、心をふわっと包み込んでくれるのだと思います。
この度憧れの本願寺で、初めてオルガンを弾かせていただいたとき、
もうひとつ、私にとって身近である事柄を発見しました。
それは、私が長年勤務しておりました立教大学の、新座キャンパスの方のチャペルの
オルガンと、非常に良く似ているという発見です。
もちろん楽器の制作会社が同一であることは知っておりましたが、
何とも柔らかく、人の心のヒダに沿うようなデリケートさ、
そして高音のピッチを混ぜたときの爽やかさ、
音が空間から飛んでくるような感覚など、醸し出す雰囲気がそっくりでした。
以上の体験から、私なりにこの空間や響きに心を傾けてみましたところ、
思いがけず、イタリアやフランスなどのカトリック文化圏の音楽が、
しっくりと来るように感じられました。
この別世界の空間に包まれて、別世界で作られた音楽を、
今現在に生きているひとりの人間として、ご一緒に楽しむことができましたら、
大変幸せに思います。 伊藤 純子


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コメント(4)

minecoさま
5月の椎名雄一郎さんのランチタイムコンサートを聴いてから今までの間に、椎名さんのオルガンを聴くチャンスが東京藝術大学奏楽堂でありました。
そして、来年3月に閉鎖すると決まったあの日本大学カザルスホールにて10月にバッハの全曲演奏会の演奏をするとのことで、早速チケットを購入しました。
そして明日の6月のランチタイムコンサートの伊藤純子さん。すごく楽しみです。
なんと、素敵なメッセージなんでしょう!!掲載して戴いたminecoさんにはすごく感謝です。
明日は彼女の感性をじっくり感じながら、演奏を聴きに行きたいかと思います。

Tsuyoshi Onoさま 先日の純子さんの演奏、楽しんでいただけましたか?素敵でしたね。私もあの世界を間近でたっぷり堪能させていただきました。芸大の奏楽堂のオルガンもいいですよね!

minecoさま
6/26(金)は真夏を思わせる暑さでしたね。築地本願寺本堂ではオルガン演奏のために冷房を止めて、結構蒸し暑かったのにもかかわらず、大勢の観客が演奏を聴いていたことには結構驚きました。伊藤純子さんの演奏で心が落ち着く音色を聴くことができて、すごく有意義な時間を過ごすことができました。彼女の演奏には、何か芯を貫いてくれるような素敵な感覚を感じます。
6/27(土)は彩の国さいたま芸術劇場でminecoさんと本岩孝之さんとの「光の庭プロムナードコンサート」にお邪魔させて戴きました。本岩さんって男性でも憧れてしまいそうな良い体つきで、どんな男性的な発声をしてくれるんだろうと思ってたら、綺麗なオクターブの高いお声を発声して、minecoさんのオルガンにすごくマッチしていたことが印象的でした。今後のお二方の競演が楽しみのひとつとなりました。また、アシスタントをしていた佐藤さん。私は今回の彼女のプロ魂にすごく共鳴を受けました。寡黙な表情でminecoさんを立てて、演奏のサポートに徹していたこと。当たり前と言えば当たり前なのですが。あの佐藤さんが吹いていた小鳥のさえずりのような音を出した小道具がけっこう気になってます。佐藤さんには以前、聖パウロ教会の演奏会に何度かお邪魔した時にお見かけしたり、やりとりすることはあったのですが、彼女の演奏は実はまだ聴いたことがありません。自分の結婚式で素敵なドレスを着て、自らがオルガンを演奏したエピソードをorgavitaさまのHPより読んだことを記憶してます。7/1(水)夕方に佐藤礼子さんが聖路加礼拝堂で演奏する時があるかと思うのですが、その時がすごく楽しみです。
6/28(日)はmineco-LINKにある柳澤文子さんの北とぴあ(王子)のオルガンコンサートの演奏を聴きに行きました。mineco-LINKに載せているくらいですから、よくご存知の方とは思ってます。彼女のひたむきな演奏姿勢を間近で拝見することができました。彼女の演奏を聴くのは2回目でしたが、今回は前回より間近で触れることができたので、すごく良かったです。
さらに夕方は弓町本郷教会にお邪魔してみました。ここでのライチタイムコンサートも職場が近いこともありよく出かけていました。minecoさんは過去に弾いたことがあるかと思います。第4日曜はいろんな楽器で演奏会をすることを牧師さんからお聴きしていて、今月はハンドベルの演奏を行うとのことで聴いてきました。オルガンとハンドベルの協奏もなかなか味わい深かったです。

長々と、私の週末の出来事・感想を綴ってしまいました。申し訳ありません。

Tsuyoshi Onoさま
毎日オルガン三昧の日々をお過ごしですね。我々オルガニストよりよほどあちこちのオルガンを耳にしているのではないでしょうか。先週の築地、そして彩の国にいらして下さってありがとうございました。きょうも聖路加でお会いしましたね。礼子さんの演奏、良かったですね〜。幻想的な世界にどっぷり、気持ちよく浸ることができました。

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築地本願寺で副オルガニストをしています。それからあちこちでオルガンを弾いてい ます。 どういうわけかお寺でオルガンを弾くことになって、こうしてblogを書くことにもなっ て、そのことに自分でもびっくり。その日々の小さいびっくりを拾い集めて書いてい けたらいいな、と思っています。 これまで文章を書いたことも、写真を撮ったこともありませんが、習うより慣れろ、 ということで少しずつ。 たかがblogといえど、書いた文章は読めば読むほど何度でも直したくなります。 毎回なかなか送信ボタンが押せない、自分のもとから手放せないで苦しみます。 ある演奏家が『話したり書いたりすることも表現活動の一環』と話すのを聞いて、な るほど、と思うこのごろです。 好きなこと、もの:無類の猫好きです。ホットヨガ。最近ではホットフラも始めました。 気持ちがいいです。旅。散歩。車の運転も好き。文房具やさん。商店街。海外のスー パーマーケット。長風呂。家のベランダ。先日ダーツデビューをしてかなりおもしろ かったので、またやりたいなぁと。おいしいものを好きな人達と楽しくわいわい食べ ること。時々作ること。

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