いらしてくださいました。
本当にありがとうございました!
大きなコンサートがあったすぐ後には、
なんだかどうしても文章が客観的に書けない心境なので、
その模様はもう少しして落ち着いた頃に、じっくりレポートさせていただきます。
...というわけで、
今日は昨年末からの演奏会レポートを。
もう春になるというのに、タイムラグがどんどん大きくなるこのブログですが、
どうか、のんびりおつきあいくださいませ。
まずは12月に行われた所沢文化センターミューズ、
お昼どきパイプオルガンコンサートの模様。
国内最大級の規模、
オーストリア・リーガー社1993年製作のこのオルガンは、
4段鍵盤、75ストップ、パイプは5563本も。
築地のオルガンが2台以上分の数。
さすが!シンフォニックな響きのオルガン。

オルガンの両脇には、ホールの名の通り音楽の女神が。
それにしてもでかっ。

足下には、カメラが設置されています。
嫌な予感が...

舞台さんがオルガンの椅子にのぼって、なにか取り付けています。

頭上にカメラが...
この他に3階バルコニーからもう1台、計3台のカメラが
こちらを狙っています。
演奏中の手や足や顔がこのページの一番上の写真の、
ステージ上にある大きなスクリーンに映し出されるというシステム。
おそろしや、おそろしや...

「祈りのクリスマス」と題したコンサートは
トランペット奏者の佐藤友紀さんと初共演。
若くして、東京交響楽団の首席をつとめる佐藤さんが奏でるのは
どこまでも澄み切った伸びやかな音。
プログラムは
マルチェッロのオーボエソナタ、ダマーズの3つの無言の祈りなど。
最後のホヴァネスの「聖グレゴリウスの祈り」では
ステージ上の映像を切って、
静かに音に耳を傾けていただく時間にした。
曲が静かに終わりかける頃、会場内を暗くしてはらはらと雪を散らせることに。
そうです、このホールにはミラーボールがあったので、
舞台さんや照明さんが協力してくださって、
雪が降り出す瞬間、止む瞬間が絶妙なタイミングになるように
入念なチェックを何度も行った。
静かに静かに曲が終わると、雪がやんで会場内は真っ暗に。
この日はあいにく、外は冬の大嵐だったが、ホール内は別世界。

続いては、
非常勤講師としてつとめている武蔵野大学で
年に1回行われるオルガン・コンサートに出演させていただいたときの模様。
12月初旬の学内。
この季節、授業を終えて帰り道、
午後の光を浴びながらここを歩くのが
気持ちのよい、大好きな時間。

雪頂講堂の正面には天女が舞っています。

このふすまを開けると、中はこんな風。
ふすまの上にはオルガンのパイプが並んでいる。
弾きにきて下さるたいていの演奏者は、まずこれにびっくり!

もともとあった講堂に、後からオルガンが寄贈されたので、
オルガンの設置場所に非常に苦労したそうだ。
その結果、演奏台は移動式になっている。
台の下には車輪がついていて、ひとりで楽に動かせるはずなんですが。
オルガンシューズをはいていると、つるつるすべるので
つい靴を脱いで本気モードに突入。
ぜーぜー。

こんなふうに演奏台は舞台の中央に配置される。
(この写真は以前イタリアの愛ちゃんが弾いてくれた時のもの)

この日は1時間半のプログラム。
前半はオルガンソロ、
後半は尺八の加藤秀和さんとの
アンサンブルで。
フレスコバルディや、バッハのコラールを
尺八が浪々とうたう様は圧巻だった。
コンサートの終わりには、
わたしがオルガンを初めて間もない頃に
お世話になった、酒井多賀志先生が作曲された
「オルガンと尺八の対話」という
大曲にチャレンジ。
加藤さんの尺八と演奏すると、
自然に背筋がすっと伸びて、
下腹にぐっと力が入る感じ。
こういうのを「気合い」というのだろうか。
洋の東西を問わず、楽器を演奏するのに
とても大事なことだ。
ようやく年が明けて、1月最初のコンサートは、
神奈川フィルハーモニーの定期演奏会で、
横浜みなとみらいホールのルーシーと一緒に。

神奈川フィルハーモニーと神奈川フィル合唱団のみなさんのリハーサル風景。
昨年から常任指揮者に就任された金聖響氏の指揮で、
ベートーヴェンの大作、ミサソレムニス(戴冠ミサ)を演奏。



演奏時間1時間半近くの曲中、
オルガンが鳴っている時間は
かなり長い。
オーケストラと
ずれると怖いので、
今回はステージ上の音を
マイクで拾ってもらって、
こんなモニタースピーカーで
聞きながら演奏した。
ステージ上のオーケストラの皆さんとは、遠く離れてひとりぼっち。
音がずれたりする怖さもあって
これまでどこか孤独を感じながら演奏することが多かったが、
今回は金氏の熱い練習の成果か、
もちろんこのモニターや、なによりもルーシーが
助けてくれたことも大きかったが、
オーケストラや合唱から作り出される音楽との一体感を
感じることが出来たのはとても幸せな体験だった。
ひとつおおきな階段を上った気分。
ところで、ルーシーのストップのなかに、

どこかで見た名前が。
これはルーシーのパパ、フィスク社のスティーブが
特別に、わたしをイメージした音色のパイプを作ってくれたのだ。

というのは大ウソです。
このホールの歴代インターンが修了した時のご褒美に、
ルーシーのストップにそれぞれの名前を入れて作ってもらえる
キーホルダーでした。
いまでも大事な宝物。
母親が「アタシも欲しい〜。」と甘えるので
「インターンに応募したら?」と言っておいた。





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