2月26日(金)、今にも雨が降り出しそうなあいにくのお天気のなかいよいよランチタイムコンサート50回記念が始まる。

今回はいらして
くださった方に、
お寺の儀式を
体験していただこうと
コンサートの始まりは
正オルガニスト、
伊藤先生の
奏楽のなかでの
献灯・献花から。
お坊さんたちは、忙しく進行やお客様の対応に駆け回っているので、


献灯は
副オルガニストの
山本久美子さんと
わたしが担当することに。
生まれて初めての
経験。
顔がこわばってます。
歩き方にも決まりがあって「左・右・左・揃える」を音楽に合わせて
ゆっくり繰り返します。
担当のお坊さん、石川さんに教わった「左(さ)・右(う)・左(さ)・ちょん」
「左(さ)・右(う)・左(さ)・ちょん」を
小声でぶつぶつ繰り返しながら歩く。

ようやく仏さまの
前にお供え。
ほっ。

続いて献花。

さすが、職員の方は
慣れてます!
プログラムのトップバッターは山本久美子さんと、
トランペット奏者、西島裕子さん。
節目のコンサートを華やかに彩る、
祝祭的なマルティーニのトッカータから、テレマンの英雄的音楽へ。
本堂は一気にお祝いの雰囲気に包まれます。


西島さんは
楽器の説明も
してくださった。

仏教讃歌
「しんらんさま」では、
オルガンと
離れて前から演奏。
後ろから
聞こえて来る
柔らかく
丸いオルガンの
音に包まれながら
浪々と歌う
トランペット。
続いて伊藤繁先生が再び登場して皆様にごあいさつ。

初代オルガニストで、お父様の伊藤完夫さんのオルガン曲、
「四弘誓願による変奏曲」
石川さんは、この曲がとても心に響いたと
終演後におっしゃっていた。
その後この写真を撮って下さった福井さんのお気に入り、
バッハのトッカータとフーガニ短調を演奏。

今回3人の
アシスタントを
引き受けてくれた、
心強い助っ人、
オルガニストの
野田美香さん。
わたしは大好きなスペインの作曲家、アラウホの
自由で躍動感溢れる、夏の太陽を思わせるティエントから。
なんか魚みたいな顔で弾いてるな...

いよいよここで委嘱新作作曲家、近藤岳さんの登場です。
この写真は本堂の天井にある、
さまざまな彫刻についてお話しされているところ。

仏さまに作品をお供え。

このあとお2人は焼香台へと移動。
ここで使われたお香が「沈香」というとても上品な香り。
新作の美しい音とともに、
良い香りで本堂を満たそうというちょっとした演出。
「沈香」は1月の会議のときにみんなで、いろいろ試して決めたもの。
香りがふんわり漂ってきた頃、
いよいよ「薄紅の刻(うすくれないのとき)」初演が始まる。
静まり返った堂内に
まずは近藤さん自ら探し求めて入手してくれた、
フィンガーシンバルというトルコなどで使われている打楽器が
澄んだ音色で鳴る。
この楽器を扱うお店には、数種類の高さの音色のものが並んでいて、
この曲にあう音程のものを選んできてくれたという徹底ぶり。
曲の音作りも、前日の夜遅くまで一緒に、あれこれ試して考えてくれた。
彼の音楽にかけるエネルギーや情熱は、ほんとうに頭が下がる。

不思議な空間に
包まれながら、
笙のような
響きから
オルガンの音が
始まる。
緊張しながらも
どこか心の中は
しずかにしずかに
広がっていく。
曲は、お寺のオルガンの美しく柔らかく響くパイプを
数種類だけ選んで書かれてある。
永遠なもの、恒久的にずっとここにあるものと
繊細ではかなげなものが絶えず共存しているイメージ。
私たちよりずっと上の高いところで音がひらひらと舞う。
途中、ぱっと一筋の光が差し込んだり、
地上におりてきたりしながら最後には上の方に静かに立ち上っていく。
一貫して仏教讃歌「きよけきひかり」のメロディーの最初の音形が
ちりばめられている。

演奏が終わり、
緊張が解けてホッと
した瞬間。

最後は出演者全員で
ご挨拶。
今回、私たちが日々大事に弾いているオルガンのために、
曲を書いていただき、その初演という
得難い経験をさせていただいた。
私たちにとって大きな財産になった「薄紅の刻」を、
自分のものとして本当にこころから満たされた気持ちで
演奏できるようになるには
まだまだ時間がかかりそうだ。
これからもことあるごとに、大切に弾いていきたい。
奇しくも真央ちゃんとキムヨナ対決の時間と完全にバッティングして
日本の半数近くの人がテレビを見ていたお昼時にも関わらず、
延べ800人ものお客様がいらして下さった。
アンケートにはたくさんの嬉しい励ましの声をいただいた。
今回特別に3つ折りでつくったプログラムには
50回すべての出演者の方のお名前を載せさせていただいたが、
これまで演奏して下さった皆様、またいらしてくだったみなさま、
ランチタイムコンサートを影で支えて下さっているみなさま、
これまでお力をかしてくださったすべての方々に
この場をお借りしてお礼を申し上げます。
今後ともランチタイムコンサートをよろしくお願いします!
さて次回第51回目のランチタイムコンサートは、
クラシックからジャズ、ポピュラー音楽まで、ジャンルの垣根を越えた
幅広い活動をされ、パイプオルガンのみならずハモンドオルガンまでも
自由に弾きこなしてしまう、才能豊かな山口綾規さんの登場です。
わたしも1曲だけ連弾でご一緒します。
明日3月26日(金)12:20から お待ちしています!
【プログラム】
J. P. スウェーリンク(1562-1621):大公の舞踏会
J. S. バッハ(1685-1750):小フーガ ト短調
池辺晋一郎(1943-):リチェルカータ
A. ヴィヴァルディ(1678-1741):『四季』より 春
※連弾/小島弥寧子
佛教讃歌より 花祭りの歌
山口綾規さんよりひとこと
桜の咲くころとほぼ同じタイミングのコンサートになりそうです。
街中いや国中が桜色に染まる、素敵な季節に、
J. S. バッハ(1685-1750):小フーガ ト短調
池辺晋一郎(1943-):リチェルカータ
A. ヴィヴァルディ(1678-1741):『四季』より 春
※連弾/小島弥寧子
佛教讃歌より 花祭りの歌
山口綾規さんよりひとこと
桜の咲くころとほぼ同じタイミングのコンサートになりそうです。
街中いや国中が桜色に染まる、素敵な季節に、
しかもお寺で演奏する機会をいただけるとは、
日本人としてこの上ない幸せです。
しみじみ、心躍る、軽やか...
春を彩る形容詞にふさわしいプログラムをどうぞお楽しみください。




小島さん
何時も素敵な音をありがとうございます。
一昨日の横浜でのサンサーンス「交響曲第3番ハ短調op.78オルガン付」はその壮絶さに驚いてしまいました。
サンサーンスの流れと楽器独自の音色、奏者の個性によって醸し出される空気、気持ちが昂ります。
明日は本願寺でのコンサート。
連弾だそうで楽しみです。
おやすみなさい。
ドラ
弥寧子さん
築地本願寺での演奏会、楽しかった。
「四季の春」、久し振りに聴いたバロック、小鳥がさえずり、演奏の中に生命の息吹が感じられました。
また思いがけず、パイプオルガンのレクチャーがあり収穫でした。
それぞれのオルガンには個性があるのでしょうが、築地本願寺のそれに対しあなたが愛していることを感じました。
プログも良く書けていて面白いですね。
質問したいことが沢山、ハード的には「日本に本格的パイプオルガンは何台あるの?」。ソフト的には「どれくらい毎日弾くの」「バロックとモダンを頭の中でどのように処理しているの(絶対音感を持つ人は悩むと聞き)」。(これらは何時かどこかで触れてもらえれば結構ですよ)
満足した一日、気持ち良く寝られそうです。
おやすみなさい・・・
ドラ
ドラさん
わあ、うれしいメールをありがとうございます!ランチタイムにいらして下さっていたのですね。全く気がつかずに失礼しました。春爛漫、桜の咲き誇るなかでのヴィバルディになる予定でしたが、もう少し先になりそうですね。連弾はオルガンのご機嫌を伺いながら、風に気をつけながらヒヤヒヤでしたが、良い子にしていてくれてホッとしました。レクチャーの質問コーナーでは、ドラさんがいらしていたのを知っていたら、助け舟を出したかったところもあり(笑)帰ってオルガンの構造についてもう一度調べてみたりしました。ドラさんの質問にひとつだけ、最初は半音くらい低いバロックピッチの楽器を弾くと、指が勝手に半音低い黒鍵を探したりして、気が狂いそうになっていました。ヨーロッパの歴史的な楽器には1音高いものもあったりして講習会で全く弾けず半泣きしたことも…それがいつのまにか、気がつくと気にならずに弾けるようになっていました。たぶん耳と脳が慣れて自然に切り替わるようになったというそれだけだと思います。
水曜のみなとみらいでも、築地のオルガンもいつもすっかりお世話になっていてありがとうございます。今後とも手がかかるうちの子ですが、どうかどうかよろしくお願いします。
沈香の香りただよう中での新作初演! いいですねえ~。聴きたかった。
近藤さんも、ふだんとちょっと違う表情のように見えます。
再演は、予定されていませんか?
hirokoさま
本当に沈香の品のある香りにぴったりな、すてきな曲ですよ〜。確かに近藤君のこれまでの曲とは、表情がすこし違うかもしれません。でも響きなんかはそこここが、a la Takeshi(万紀子せんせい風に言うと)です。実はうちの子、10月に満40歳を迎えます。その時にささやかなお誕生パーティをするつもりですので、再演しようかという計画があります。今アルザスに来ていますが、夏にコンサートで弾かせていただくので、そこでも出来ないかなあ、と明日からじっくり試してみようと思っています。フランス人もこの曲、きっとお好きではないかと思います。それはそうとhirokoさん、昨日はお疲れさまでした!きっと大成功だったこととおもいます。この前カザルスホールで美しいプリンシパルの音を聴いていたら、じーんときてしまいました…
弥寧子さん
気になっています。
「実はうちの子、10月に満40歳を迎えます・・・」
誤植か?と思っていますが一向に訂正されません。
掲載不要ですが、夜も寝られません。
ドラ
ドラさん
うちの子……とはお寺のヴァルカーのことですよ〜1970年の10月に完成されたので。
>夜も寝られません。
わはは、いろんなハテナ?があたまをめぐりました?きょうからぐっすりお休みくださいまし。