2011年5月アーカイブ

3月のランチタイムコンサートが、地震の影響で中止となった為、
2ヶ月ぶりの4月の最終金曜日は、
ゴールデンウィークの始まりの
初の祝日開催。

関東大震災後に建てられた本堂は、
この3月から
大掛かりな修復が行われている。

というわけで、いつもと少し様子の違う本堂。
お内陣(ご本尊のある、畳敷きのところ)が
すべて、工事用に壁で覆われている。
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いつも見慣れた内陣がないのはちょっと寂しいけれど、
この壁に反響して、オルガンの響きは以前より良くなったのが
お寺のスタッフ一同うれしいびっくり。


今回演奏して下さった立教女学院の岩崎真実子さん、
そしてアシスタントをつとめてくださった油木真砂子さんから、
「この日の出演料を全額義援金のために寄付したい」という
ありがたいお申し出があった。
そこで今回はチャリティコンサートとして、
ご来場くださるみなさまからも広く義援金を募る
チャリティコンサートの形態をとることに。
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コンサートに先駆けて、まずはお寺の正オルガニストの伊藤繁氏から
皆様に、3月のコンサートが出来なかった事のお詫びと、
義援金募金のお願いのご挨拶。
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岩崎真実子さんと、油木真砂子さん。
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この日のプログラムは、お寺という空間を良く考えてくださった

バッハと、日本人の作曲家による作品。

【プログラム】

G線上のアリア 「管弦楽組曲第3番」より   J.S.バッハ    

ピエス・ドルグ      J.S.バッハ

津軽木挽き唄       白鳥 仁(1956-

雲中供養菩薩"楽"      溝上日出夫 (1936 -2002)

ホープ 「ヒロシマ~そして終焉から」より   秋吉敏子( 1929 - ) 白鳥仁編曲

 


オープニングはゆったりと穏やかなG線上のアリアから、

そしてキラキラとしたバッハの名曲、ピエス・ドルグへ。

柔らかい音色のお寺のオルガンも、組み合わせる音、

そして演奏によって、ドイツのバロック時代のオルガンのように

聴こえて来るから不思議。

岩崎先生が勤めていらっしゃる立教女学院には、

アメリカのテーラー&ブーディ社が作った

北ドイツ様式の素晴らしいオルガンがある。

このオルガンを日々弾いていらっしゃるからだろうか、

ピエス・ドルグを聴いていたら、

北ドイツのオルガンの音がぱっと思い出され、

その後に立教女学院の、あの素敵なチャペルに瞬間移動したかのような

不思議な感覚に陥った。


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続いて日本の作品で、再び本堂の空気ががらっと変わる。

今回最後に演奏して下さった「ホープ」は、

震災よりも前からプログラムに考えてくださっていたとのことだったが、

まさにいまの日本に住むわたしたちにはぐっとくる、

谷川俊太郎さんの歌詞がついている。


希望それは心 あふれやまぬ人の命

よみがえる草木 朝日とともに

明日へと心は輝く 忘れられぬ日々を

子どもたちの未来のため 

心よ飛べ 夢見る世界へ

希望あふれて

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オルガン担当になってから1年がたち
今ではすっかり板について
きびきび準備をする北山波さん。
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終演後は岩崎先生自らも募金箱を持って立ってくださった。
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お坊さんの平井裕善さんもいます!
この方、石川さんとともにこの前の日曜日のテレビに出ていたそうです。
震災当日、帰宅難民に向けて
築地本願寺には
温かい場所、お茶、おにぎり、授乳室などの用意があることを
繰り返しツィッターで呼びかけたのは、このヒトです。
わたしもその呼びかけを当日見つけて、
とても誇らしい気持ちでした。
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出演料だけでなく、ご自身のCDも持ってきてくださって
売り上げをすべて義援金にまわしてくださった岩崎先生、素敵すぎます。
本当にありがとうございました。
募金の総額は、
¥146,237

みなさまからいただいた心のこもった大切なお金はすべて、
本願寺派「たすけあい募金」
または現地緊急災害対策本部を通じて、
被災地に届けられます。
どうもありがとうございました。


今日の築地のお昼ごはんは、大勢でわいわい楽しく。
マンガ、聖・お兄さんのはなしで盛り上がりました。
まだ読んでいない方、必見です!
岩崎先生もおすすめ。
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あーおなか空いてきた。
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この4月から新しくオルガン担当に配属された、
お寺の赤松郁子さん。
よろしくね!
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さて、明日5月27日(金)のランチタイムコンサートの演奏は、
カトリック田園調布教会オルガニストの浅尾直子さんです。
2007年に弾きにきてくださっているので、2回目のご出演。
なお今年度より築地本願寺では、仏教讃歌のオルガン編曲を作曲家に委嘱して、
年間数名のオルガニストの方に演奏していただくことになりました。
今回は、その栄えある第1回目。
昨年、三浦はつみさんが演奏して下さった時に
仏教讃歌の素晴らしいオルガン編曲をしてくださった作曲家の坂本日菜さんが、
今回は「きよけきひかり」を手がけてくださいました。
みなさま、一緒に新らしい曲の誕生を楽しみましょう!
明日12:20にお寺でお待ちしています。


【プログラム】

P.ヒンデミット:ソナタ第3番~第1楽章

J.P.スウェーリンク:緑の菩提樹の下で

C.フランク:アンダンティーノ

J.パッヘルベル:チャコーナ ニ長調

J.ラングレー: アラベスク

日高 脩 作曲/坂本日菜 編曲:きよけきひかり


【浅尾直子 さんからのメッセージ】

風薫る、新緑の美しい5月。異国情趣が漂う築地本願寺の外観。

まばゆいばかりの本堂内陣...。

そんなイメージの数々から思い浮かんだいろいろな国や時代の曲を集めてみました。

仏教讃歌の「きよけきひかり」をプログラムに選んでから、 

今年は親鸞聖人の750回大遠忌法要にあたることを知りました。

これも何かのご縁と思い、作曲家の坂本日菜さんにこのコンサートのためにオルガン編曲をしていただきました。

清浄〈しょうじょう〉光明〈こうみょう〉ならびなし 

遇斯光〈ぐしこう〉のゆえなれば 

一切の業繋〈ごうけ〉ものぞこりぬ 

畢竟依〈ひっきょうえ〉を帰命〈きみょう〉せよ

きよけきひかりの歌詞となっている、親鸞聖人のこの和讃は、

まさに今の私たちへ語りかけられているようにも思います。

2つのコンサートのお知らせです。


■東京ユニバーサル・フィルハーモニー管弦楽団
第29回定期演奏会
5月19日(木)19時開演
東京文化会館
指揮:三石 精一
オール〈レスピーギ〉プログラム
・「リュートの為の古風な舞曲とアリア」第3組曲
・ローマの松
・ローマの噴水
・ローマの泉

詳しくはこちらから

今晩のことで恐縮ですが、オーケストラの一員として出演します。
大編成のローマ3部作、リハーサルからもう大興奮です!


■死者と残されたものの為のプログラム
5月21日(土)午後2時30分開演
神田キリスト教会 入場無料(自由献金)

プログラム  

・グレゴリオ聖歌「サルヴェ・レジーナ」                                     

・A.ヴィヴァルディ「主は愛する者に眠りを与えたもうゆえに」                 

「主が家を建てられるのでなければ」より

・D.ブクステフーデ「解き放ち給え」                                          

カンタータ「我はこの世を去りて」BuxWV47より

・J.S.バッハ「眠れ、疲れし眼よ」  アンナ・マグダレーナの音楽帳より


・ブクステフーデ「主よ、私はあなただけをもちえるのなら」BwxWV39    他   

 

詳しくは教会のHPをご覧下さい。

4年前から出演させていただいている、このコンサートを主催されているのは

神田キリスト教会の会員で、ソプラノ歌手の高柳章江さん。

亡くなったご主人を偲ぶために始めたコンサートは今年で9回目になります。

前半は「嘆き・悲しみ」後半は、「癒し・喜び」の音楽で構成されます。

歌とオルガンのソロを交互に構成される1時間、

いらして下さった方と一緒に

静かな午後のひとときを過すことができたら、と思っています。


このブログでもおなじみ、聖パウロ教会のランチタイムコンサートに
出演します。

5月13日(金)12:20〜12:50
入場無料
東急東横線祐天寺駅徒歩5分 地図はこちら


【プログラム】

 ヨハン・ゼバスティアン・バッハ: ファンタジー ハ短調 BWV 562

 Johann Sebastian Bach(1685-1750): Fantasia c-moll BWV 562

フランシスコ・コレア・デ・アラウホ:世に知られたスザンナの歌

Francisco Correa de Arauxo(1584?-1654):La muy célebre Canción Susana(LXI) 

フランソワ・クープラン:教区のためのミサより「グラン・ジュによる奉献唱」

   François Couperin(1668-1733): Offertoire sur les Grands Jeux

   de la Messe a l'usage ordinaire des paroisses 


晴れたら自転車で行きます。
白いオルガンとともに、お待ちしています!
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運が良ければ、この子に会えるかも。
教会のお向かいの猫、愛すべき"まめ"
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〈2010年9月11日 築地風琴会平和を願う集い〉

途中になっていた風琴会のご報告を続けます。
カトリック築地教会→聖路加国際病院礼拝堂→
最後に、わが築地本願寺のご報告です。

この日境内では、午前中から東京朝市アースデイマーケット@境内が行われて
たくさんの方が遊びにきてくださった。

わたしの好きな、夕暮れのお寺の顔。
空の青色が濃くなってきた午後6時すぎ。
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   カトリック築地教会、聖路加国際病院に入る事ができなかった方を含めて
(ごめんなさい!)5時頃から続々と人が集まってきて、
いらしてくださった方は、総勢900人にも。

ぎっしり人で埋まる本堂の様子。
おそらく大半が初めてお寺にいらしてくださった方。
みなさんの背中が、何となくわくわくした感じに見えるのは気のせい?
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いつもの明るいランチタイムコンサートとは、雰囲気をがらっと変えたいと思い、
内陣以外の照明をすべて落として、まずはオルガンの演奏からスタート。
こうしてみると、お内陣の美しいこと。
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静まり返る本堂。
この中で弾けとおっしゃるの?
無理、無理、無理...
なんて大変なことを企画してしまったんだろう(この日3回目ぐらいのつぶやき)
ああこんな小心者に、音楽家なんてほんと向いてない。
逃げ出してもいいですか?(人生何十回目かの無駄なつぶやき)
と心臓ばくばくのなか、エイヤっと勇気を振り絞って私の演奏からスタート。
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オルガンが終わるか終わらないかのところで、
遠く、本堂の外から尺八の音色が聴こえて来る。
ゆっくりゆっくり本堂を歩きながら加藤秀和さんの登場。
息をのんで聴き入るみなさん。
このとき、ほんとうにぞわーーっと鳥肌が立った。
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加藤さんの、怖いくらいに魂の入った音、全身から溢れ出る圧倒的な気合い、
そしてその演奏する姿勢の美しさ。

おっと...うっかり手を合わせてしまいそうに。
IMG_8549.JPG続けてトッカータニ短調(「ちらりーん」というあの!曲です)に
即興で入ってくれた加藤さん。
バッハもびっくり、これぞ「トッカータ」の真骨頂。
どんどん白熱して、打ち合わせになかった新しいフレーズが生まれてくる。
ひいぃっと、必死でしがみつくわたし。
山口百恵の「プレイバック」の「馬鹿にしないでよぉ〜〜!!」
を途中に織り交ぜて熱演する加藤さんのあまりの気迫に、
ここで起こるはずの笑いもなく...
聴き入るお客様たち。

最後の「決め」は横笛に持ち替えて吹き上げる。
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この日使われた笛の数々。
曲によって、音域によって持ち替える。
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続いて山本久美子氏による演奏。
20世紀前半に活躍したフランスのピエルネのフーガ。
甘美なハーモニーが堂内に漂う。
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そしてコンサートの最後は、築地の大切な宝物
「薄紅の刻(うすくれないのとき)」を演奏させていただいた。

作曲家・近藤岳氏による、このフィンガーシンバルの、
おそろしく気持ちがよくなってしまう音色から始まる。
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今回は図々しくも作曲家に鳴りものだけでなく、
アシスタントまでお願いしてしまった。
演奏する方としては、ものすごく心強い。
曲を知り尽くしているので、呼吸もぴったり。
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演奏の途中で、演出としてこれまで消していたシャンデリアの電源を入れる事にした。
ここのシャンデリアは古い水銀灯でできているので、
一度消すと完全に明るくなるまでに1分ほどかかる。

この1分というのも、時と場合によって気まぐれなのでなかなか手強い。
曲が一番盛り上がる「きよけきひかり」のテーマが
ペダルに出て来るところまでに明るくしたい!
と何度もその部分を前もってリハーサルをして、
だいたい何分くらい、というところは決めたものの、あとは運次第。

大事な役目を買って出てくれた、伝道学事部若手ホープの三上君。
下の写真の赤いろうそくを持つお坊さんです。
彼のナイスジョブ!により、奇跡が起きた。

それまで静かにあちこちさまよっていた音楽が、
ぱっと花を満開に咲かせる、
あるいは夕日か、それとも暁のひかりが
ぱっと差し込む場面
(作曲家によると聴き手によってさまざまで良いそうです。)
ここでシャンデリアがが思ったよりも早いスピードで、
絶妙にふわっと明るくなったのだ。
これはもう、弾きながらぐっときてしまった。
いま思い出しても泣きそうです。
すぐ隣にいる近藤氏からも、喜んでいる様子が伝わってきた。
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本堂が明るくなったところで、平和を願う法要が始まる。

つづく

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築地本願寺で副オルガニストをしています。それからあちこちでオルガンを弾いてい ます。 どういうわけかお寺でオルガンを弾くことになって、こうしてblogを書くことにもなっ て、そのことに自分でもびっくり。その日々の小さいびっくりを拾い集めて書いてい けたらいいな、と思っています。 これまで文章を書いたことも、写真を撮ったこともありませんが、習うより慣れろ、 ということで少しずつ。 たかがblogといえど、書いた文章は読めば読むほど何度でも直したくなります。 毎回なかなか送信ボタンが押せない、自分のもとから手放せないで苦しみます。 ある演奏家が『話したり書いたりすることも表現活動の一環』と話すのを聞いて、な るほど、と思うこのごろです。 好きなこと、もの:無類の猫好きです。ホットヨガ。最近ではホットフラも始めました。 気持ちがいいです。旅。散歩。車の運転も好き。文房具やさん。商店街。海外のスー パーマーケット。長風呂。家のベランダ。先日ダーツデビューをしてかなりおもしろ かったので、またやりたいなぁと。おいしいものを好きな人達と楽しくわいわい食べ ること。時々作ること。

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