まだまだ暑い8月の終わりの
ランチタイムコンサートの日は
雲の多いこんな空だった。
立教大学オルガニストの、
崎山裕子さんが、演奏にいらしてくださった。

この10日ほど前、
崎山さん率いる立教大学のオーガニスト・ギルドに所属する、
大勢の学生さん達が、お寺のオルガンを見学にきてくれた。
まずはそちらの模様から。
西日を浴びながら、沿革説明にじっと耳を傾けるみなさん。
丁寧に説明をしてくれたのは、
この夏から伝道学事部に配属になった
お寺の西原さん。ありがとう!
彼女たちは学内で行われている礼拝で、
日々奏楽を担当している。
この日は朝から、月島聖公会→聖路加国際病院礼拝堂を巡って、
一日オルガンを弾かせてもらってきたそうだ。
お寺は、オルガンツアーのラスト。
ひとりづつ、ちょっとづつ弾いてみる。
最初は遠慮がちに。
すぐに、楽しそうに。
立教大学の新座キャンパスには、
お寺のオルガンと同じ、ドイツのヴァルカー社のオルガンがある。
作られた年も近く、響きもどことなく似ているので
学生さんたちはひるむことなく、
あっという間にオルガンと仲良くなっていた。
オルガンを弾いているのは、
ランチタイムコンサートでアシスタントをしてくれた、
大学院生の奥山史乃さん。
崎山先生のデモンストレーション。
興味津々の後ろ姿。
先生みたいにいつか弾けるかな。
見学が終わった後は、近くのイタリアンで打ち上げ!
なんとわたしまで、ご招待くださった。
このお肉!!!!
さて、お話をランチタイムコンサートの当日に戻します。
本堂でのコンサートの準備は、
いつもリハーサルの始まる11時くらいから始まる。
ただいまアナウンスの原稿や、マイクの音量チェック、
被災地への支援募金箱の設置など、
忙しく動き回る、北山さんと赤松さん。
三戸さんはのぼりを組み立てています。
こちらは猪原さん。
演奏者控え室にて。
おしゃれな崎山さんの
この素敵な衣装は、古い着物をほどいて
ドレスにしたものだそう。
差し色のオレンジが効いています。
お寺で演奏するのにぴったり!
着るとこんなふうになる。
正面からの写真がなくてごめんなさい...
崎山さんご自身が、
「大震災を乗り越えて先に進もうとしている、勇気ある方々に贈るプログラム」
とおっしゃっていたこの日のコンサートは、
こんな選曲だった。
■チューバ・チューン ニ長調 ラング
■芬陀利華 川上清吉作詞/山田耕筰作曲
■赤とんぼ ボヴェ
■エレジー ソールバン=ボール
■見上げてごらん 夜の星を 永六輔作詞/いずみたく作曲
■フィンランディア シベリウス
おそらくお寺の柔らかい響きの音に合わせて、
ラング、ソールバン=ボールといったイギリスの作曲家の作品を
選んでくださったのだろう。
ダイアナ妃のご葬儀で演奏されたというエレジーでは
静寂の中の美しい旋律に、
みなさんがじっと聴き入っていたのが印象的だった。
かの山田耕筰が作曲した仏教讃歌「芬陀利華(ふんだりけ)」は、
(私は恥ずかしながら今回初めて聴きました...)
こんなにシンプルな楽譜なのに
一度聴いたら忘れない名曲。
いらしてくださった方々も、予想以上に
大きな声で歌ってくださった。
このメロディが、最後に演奏して下さったフィンランディアの
あの有名な部分に
良く似ていたのにもびっくり!
聖公会の流れをくむ立教大学の礼拝では、
聖歌のオルガン伴奏がとても大切にされている。
日々の礼拝の奏楽で鍛錬された、崎山さんの歌の伴奏は
特にすばらしかった。
「見上げてごらん、夜の星を」では
豪華なオルガンの伴奏に合わせて
いらしてくださった方々も
演奏に参加してくださった。
「歌うことは祈ること」とおっしゃっていた
崎山さんのメッセージが、
みなさんに伝わっているのを身体で感じて、
なんだかとても嬉しくなった。
今回、アシスタントは学生さんがかって出てくれたので、
わたしはお寺にあるでっかいレンズのついた
カメラをもってうろうろ。
楽しかった〜。
でも使いこなすには、まだまだ勉強が必要です...
これは本堂の床。
こうして改めて見ると、かなり手が込んでいます。
ヨーロッパの教会みたい。
本堂の扉から境内を見下ろした風景。
ここからの眺め、好きです。
帰っていかれる後ろ姿。
また来てね。
築地のお昼ごはんは、イタリアン。
色とりどりの前菜。
このガラスのスプーンにのったゼリー寄せがグー!
ようやくここへ来て、崎山さんの正面からのお顔をご紹介できました。
右側は、立教大学のチャプレン、上田亜樹子先生。
亜樹子(あじゅこ)先生は、築地風琴会ですっかり仲良くさせていただいている、
聖路加国際病院礼拝堂、上田憲明司祭の奥様です。
白ワインで乾杯!
明日、10月28日(金)のランチタイムコンサートは、
フランスの国境にほど近い、ドイツのザールブリュッケンに留学中の
竹口苗里さんが演奏にいらしてくださいます。
本堂にドイツの風を吹かせてくれることでしょう。
お楽しみに!
コンサートのご案内はこちらから。
【プログラム】
◇G.ムファット(1653-1704):トッカータ第12番
◇伊藤 完夫(1906−2005):ほとけはつねに
◇F.コレア・デ・アラウホ(1584-1654): 第2旋法による2声のソプラノのためのティエント
◇ R.シューマン(1810-1856):バッハの名による6つのフーガより 第1番 ラングザム
◇F. メンデルスゾーン(1809-1847):ソナタ第4番 変ロ長調 Op.65-4
【竹口さんからのコメント】
皆様、こんにちは。今回、築地本願寺で初めて演奏させていただきます。
お寺で演奏させていただく、というのも初めてのことです。
演奏をする時に、曲や楽器はもちろんのこと、その空間、そして聴いて下さるお客さまから受ける影響はとても大きなものなので、いつもとちょっと違った今回のコンサートがどのようになるのか、今からとても楽しみです。
私の住んでいる南ドイツ出身で、フランスとイタリアで勉強したムファット、スペイン人のアラウホ、ロマン派の時代のドイツで活躍したシューマンの「ペダル付きピアノ」という今はあまり弾かれない楽器のために作られた曲と、メンデルスゾーンのソナタ、そして、伊藤完夫さんの佛教讃歌を題材にした曲を演奏いたします。
お昼のひととき、小さい旅行を楽しんでいただけたらな、と思います。
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