2月29日20時より築地本願寺史上初の、誕生日を祝う法要が行われました。
今回の主人公は小澤隆生さん満36歳。
小澤さんは閏年に生まれ、4年に1度、今年で9回目のお誕生日を迎えました。
法要開始から30分ほど前になると、続々とご友人が集まってきます。
着物でおめかしして参列するひとから、ジーンズにTシャツ姿のひとまで様々。
昼間のランチタイムコンサートに来られる方々の平均年齢より、マイナス30歳というところでしょうか。
にわかに本堂が華やいでいます。
耳に入ってきてぎょっとしたお友達の声「今日は生前葬だよね」。
20時になると、本願寺のお坊さん、吉川さんによる司会で厳かに開会。
静寂のなか小澤さんの大好きな曲、『オペラ座の怪人』の
お寺で、しかも法要でこの曲を弾くとは夢にも思いませんでした。
お寺のオルガニストになって、こうしてブログを書くことになるとは想像すらしませんでしたが。
これも「縁起」です。
人生はワンダーランドです。
この法要は、当のご本人には細かいことを一切知らせないで、準備はすべて友人が行う半ばサプライズ企画。
お友達の古田敦也さんを介添人、誘導役に立てました。
古田さんのエスコートで、何も知らない小澤さんがピンスポットを浴びながら曲に合わせて入場です。
紋付き袴でビシッと決めて。
この衣装もご友人が用意したものです。

入場曲は途中でスティービーワンダーのハッピーバースディに切り替わって、自然に拍手、手拍子が起こる中、小澤さんは中央を歩いて正面に座ります。

ここから雅楽の演奏スタート。

夜の法要は、日中とは雰囲気がまるで違います。
照明も最小限に落としたので、ご本尊が浮かび上がって幻想的です。

今回は築地本願寺の輪番が読経を勤めました。
ご輪番がお経をあげる時は、座る場所も普通のお坊さん達とは違うようです。
この日のお経は初めて聞くものでした。
それにしてもトーキョー・ボーズ・コレクション以降すっかり声明に詳しくなっちゃったなあ。
吉川さんの「続いてご焼香をお願いします」の声に、会場はどっとどよめきます。

参列の方に後で伺ったら、「焼香って、お葬式の時にやるもんだと思ってた」そうです。
...恥ずかしながらわたしも。
焼香、読経、雅楽の演奏が終わると、オルガンの静かな演奏のなか、花束贈呈。

その後盛大にハッピーバースディを大合唱して法要は終わりました。
みんなで記念撮影。

参列者は当初70名くらいの予定が、倍近くの人数に。
小澤さん「僕の知らない方もお見えになっているようです」。
法要後はレセプションもあって、4年に一度の誕生日を皆さんで大いにお祝いしました。
これを機に、今後は生誕法要がブームになるかも知れません。
興味のあるかた、お早めに築地本願寺企画室までご相談下さい。
ところでこの日、カワハギのキモ和えというものを生まれて初めて食べました。
レセプション終了後、吉川さん、福井さんと共にご輪番にお寿司屋さんに連れていっ
てもらった時にいただいたもの。
衝撃のおいしさです。
お醤油に何かが混ざっていたので「何それマヨネーズですか?」
と伺ったら失言だったようです。
ご輪番「きみにはやらん!」
とお怒りの様子でしたが、ちゃんと下さいました。
さすが懐の深いお方です。
キモを醤油に溶かしたものを、タレにしてお刺身をいただく贅沢。
あのふっくらとしたキモは、そのまま食べても美味しそうだなあ、と思いつつ、
ご輪番はこれが大好物で「本当は誰にもあげたくなかった」そうなので、
今回は泣く泣くあきらめましたが次回は是非。
吉川さん「輪番の好物を横取りした人は初めてだよ」。
下さったのですよ...ね?
禁断の味を覚えてしまった、4年に1度の夜でもありました。




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