オルガンのこと: 2008年4月アーカイブ

まずは2月の岡本桃子さん
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この日は600人以上もの方が来てくださって、本堂は満員です。
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立ち見の人もたくさん。
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桃子さんの音楽は呼吸がとても長いです。
「ずっとっずっと続いていく悠久の音楽」というイメージ。
身体は小さくてかわいらしいのに、音楽の作りがゆったりと大きいのです。
「これはまねしてみよう」と早速やってみたら窒息しそうになりました。
桃子さんいわく、人にはそれぞれ演奏の時の息の仕方にタイプがあ
るそうです。

本堂にはモニターがたくさんあります。
演奏台が後方にあって演奏者が見えないので、その姿をモニターで映しているのです。
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モニターに映し出されるというのは、奏者にとってはなかなかキン
チョーするものです。
たいていは客席に向かって後ろを向いて弾いているので
、演奏している顔を見られることは、そうないのですから。
私は曲が難しいところにさしかかると、唇を突き出して困ったよう
な顔をする癖があるらしいので、築地では気をつけなくっちゃ。

桃子さんはコンサートのお話しのなかで、「どうかモニターなんぞはあまり見ないで、目でもつぶってリラッ
クスしてお聞きください。演奏している姿はふぐが...(しばらく沈黙)...ふぐが、あっぷあっぷしているようですので」。

3月の原田靖子さん
衣装の色合いがステキ。
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この日は桜が三分くらい咲いていました。
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春休みなので子供達も来てくれました。
なんだかうれしい光景。
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原田さんの楽譜には「ぐるぐる」と書き込んであります。
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...ん?なんだろ?と思いましたが、聴いてみたらたしかに
「ぐるぐる」な曲でした。

毎月いろんな演奏者に来てもらうと、皆さんそれぞれが工夫を凝ら
して音の組み合わせを作るので、そばで立ち会う私は興味津々です。

原田さんは、音の選び方がすごく上手。
明確な意図が音に表れています。
演奏も凛としていて潔い。

ことばの選び方もおもしろいです。
ユニークなプロフィールをご紹介しますね。


原田 靖子

人間よりも動物、家の中よりも外を駆け回ることが好きだった空想癖の強い幼少時代に、とびきりの笑顔と伸びやかな歌声のピアノの先生を発見し、その魅力に引き込まれて「わたしにぴあのをおしえてください」と直談判。その後も持ち前の空想癖で次々と不思議な曲を作曲。高校卒業後、東京芸術大学にて作曲とオルガンを学び、現在まで十数年に亘って子供の音楽教育に携わっている。オルガニストとしては、東京は飯田橋のセント・ポール・インターナショナル・ルーテル教会(St.Paul International Lutheran Church)での奏楽をつとめ、コンサートも国内各地で行う他、二年程前からは江戸川区にある明福寺(浄土宗)ルンビニー学園の園児達の行う、本堂(オルガン設置)での礼拝奏楽も担当している。

次回のランチタイムコンサートは明日4月25日(金)
、わたしが演奏します。
そして、お坊さん達も声明でランチタイム初出演です。
今回はお経を音楽的な視点から聴いてもらおうと思っています。
お楽しみに!
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桜が満開の4月2日の夕暮れ時、築地本願寺から歩いて数分のところにある、聖路加国際病院礼拝堂のオルガンコンサート「夕の祈り」で演奏する機会をいただきました。
学生の頃からの、あこがれの楽器です。
期待と緊張でドキドキ。

北ドイツバロック様式のこのオルガンは、本願寺のものとほぼ同じ規模。
30ストップ、2077本のパイプから出来ています。
フランスのマルク・ガルニエ社が1988年に制作したものです。

あ、今年ちょうど成人式を迎えるんだ。

皆さんが手塩にかけて大事に大事に育てているこの楽器、ハタチになったとは、感慨もひとしおでしょう。

繝ェ繝・繝・け繝昴ず繝・ぅ繝廟1489_1.jpg このイスの後ろ側のリュック・ポジティフと呼ばれる箱にも、パイプがぎっしりと詰まっています。
「リュック」は背中という意味。
つまりオルガン本体とは別に演奏者の背中側にも、パイプが入ったケースがあるのです。
リュック・ポジティフのパイプを鳴らすためには、3段ある手鍵盤の一番下の段を弾きます。

この礼拝堂は病院の中にあるので、患者さんや、看病されているご家族の方がお祈りにきたり、ちょっと一息つきに来たりする大切な場所。
ですからオルガンの演奏台には、練習する人のためにこんな注意書きがあります。
繧ェ繝ォ繧ャ繝ウ豕ィ諢乗嶌縺浩1492_1.jpg 夕の祈りコンサートは、最初にオルガンの演奏が30分、続いて礼拝が行われます。
曲の合間には拍手もなければお辞儀もしません。
ただ静かに弾き続けます。

演奏台は礼拝堂の後方、バルコニーの上にあって、
リュックポジティフで完全に姿が隠れてしまうので、下の様子はまったくわかりませんが、静謐な空気が満ちているのを肌で感じました。

礼拝の最後に聖歌の伴奏をしたあと、司祭に紹介していただいて、ひょっこりバルコニーから顔を出してご挨拶です。
すると皆さん立ち上がって、上を見上げて拍手してくださいました。
その光景はなんだかとてもとても嬉しかった。
ずっと覚えておきたいなあ。

さらに嬉しいことに築地本願寺からも、何人かお坊さん達が聴きにきてくれました。
終演後の打ち上げは、聖路加の司祭、オルガニスト、お坊さん達を交えた総勢15名。
実にバラエティ豊かな顔ぶれで美味しいお魚とお酒を囲みました。
縺セ縺舌m荳ュ關ス縺。_1496_1.jpg このまぐろの中落ちは、はまぐりの貝殻で削いでから頂きます。
う~ん贅沢。
逋ス鬲喟1520_1.jpg これ、なんだと思います?
白魚の踊り食いです。
当たり前ですが生きています。
あのうお坊さん、殺生はいけないんじゃ...。
家に帰ってからも、しばらくのどの奥でぴちぴち魚が飛び跳ねているような感じがしていました。

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話題はオルガンのことから、緩和ケアに至るまでいろいろ。
日本酒が注がれたあたりからは、司祭とお坊さんのだじゃれ合戦という、世にも珍しいものまで目の当たりにしました。
面白かったかどうかはさておき。

最後には「今後一緒に何か出来たら良いですね」というお話になって、宗教を超えた素敵な出会いのきっかけになりました。
これぞ『縁起』です。

先週末の聖路加のチャペル委員会では、司祭の上田先生が「夕の祈りにお坊さんたちが来てくださってアーメンも唱えてくれて、お食事も一緒にしてとても有意義な時間がもてました」と報告をされたら、一同「ほおぉぉぉぉ~」と、どよめいていたそうです。

聖路加国際病院礼拝堂オルガンコンサート「夕の祈り」は、毎月第1水曜日18:30開演入場無料です。
オルガンの響きに包まれて、静かな祈りのときを過ごしませんか。

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パイプオルガンを持つ不思議なお寺。
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オルガニスト柳澤文子さんによる日々のブログ
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築地本願寺で副オルガニストをしています。それからあちこちでオルガンを弾いてい ます。 どういうわけかお寺でオルガンを弾くことになって、こうしてblogを書くことにもなっ て、そのことに自分でもびっくり。その日々の小さいびっくりを拾い集めて書いてい けたらいいな、と思っています。 これまで文章を書いたことも、写真を撮ったこともありませんが、習うより慣れろ、 ということで少しずつ。 たかがblogといえど、書いた文章は読めば読むほど何度でも直したくなります。 毎回なかなか送信ボタンが押せない、自分のもとから手放せないで苦しみます。 ある演奏家が『話したり書いたりすることも表現活動の一環』と話すのを聞いて、な るほど、と思うこのごろです。 好きなこと、もの:無類の猫好きです。ホットヨガ。最近ではホットフラも始めました。 気持ちがいいです。旅。散歩。車の運転も好き。文房具やさん。商店街。海外のスー パーマーケット。長風呂。家のベランダ。先日ダーツデビューをしてかなりおもしろ かったので、またやりたいなぁと。おいしいものを好きな人達と楽しくわいわい食べ ること。時々作ること。