オルガンのこと: 2009年7月アーカイブ

6月のランチタイムコンサートは夏を思わせるあついあつい一日。
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毎月このコンサート前日か前々日に、
主にリード管とよばれるパイプ郡を調律してもらうことになっている。
パイプは温度によって調律が左右されるので、
コンサート当日とほぼ同じ温度を想定して、
必要があれば空調で温度調節をしながら調律作業を行う。
この日はここまで暑くなることを予想していなくて、
調律時にクーラーをかけなかった。

当日は朝からぐんぐん気温が上がっていったが
ここでクーラーをかけると一気に調律が狂ってせっかくの演奏が
台無しになってしまうので、本堂はノーエアコン。

期せずして究極のエコです。

あおぐ、あおぐ。
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暑い...
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一足先に真夏体験。
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そんな暑さを感じさせない、凛々しいお姿を見よ!
本願寺のお隣聖路加国際病院礼拝堂、そして神戸国際大学でも
オルガニストをなさっている伊藤純子さん初登場。
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そこから一気に「伊藤純子の世界」へと本堂全体が惹き込まれて行った。
暑いとか、ここが築地で一歩外に出ると大通りに忙しく車が行き来しているとか、
市場には大勢の人々がひしめいている、とか、ここが日本のお寺であるとか、
...そんなことを忘れさせるような空間を変える演奏。
純子さんの音楽は静かな中に、なにか強いつよいパワーを感じる。

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プログラムはこんなふう。
個々の曲それぞれを楽しむというよりも、
全体でひとつの作品といったストーリーを感じさせる構成。

わたし、こういうのすごく好きなんです。
なんてここで告白してどうする...
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G.フレスコバルディ  トッカータ第5番
C.トゥルヌミール   「神秘的オルガン」OP.56より
作者不詳(16C英国)   ラミレの上に
伊藤 完夫      オルガン曲集より
山田 耕筰      讃仏
G.ボヴェ       「暁の星は如何に美しきかな」
D.ツィッポリ     エレバツィオーネ
            オッフェルトリオ
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しなやかな指の動きにうっとり
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床に座ると涼しいでちゅよ。みんなもどう?
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おしりにクジラがいるほうがもっと涼しいもんね。
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ランチタイムではすっかりおなじみ、いつも優しい視点で
素敵な写真を撮ってくれる福井さんが、写真に添えてくれたメッセージ。
「冷房のきいていない本堂は新鮮でした!エコの時代にぴったり。
久しぶりに満堂の様子を拝見しまして、皆さまのおかげと私ひとりで喜んでおりました。」
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さて、今月のランチタイムコンサートは、久しぶりにわたくしが
共演にリコーダー奏者の辺保陽一さんをお迎えして演奏します。 
リコーダーというと柔らかい響きの優しい音楽を想像されると思いますが、
実際一緒に演奏してみてびっくり!
力強い音と、めまぐるしく変わって行く音楽はオルガン曲とは全く違う世界です。
今回は17世紀前半、つまりバッハ以前のイタリアの曲を演奏します。
様々な踊りの要素が取り入れられているのもおもしろいところ。
本堂に響く魅力的な初期バロックの音楽を、どうぞお楽しみ下さい!

あっ、明日の本堂は涼しい(はず!?)ですよ。
涼をとる方もどうぞ。

明日!7月31日(金)12:20より

プログラム
◇G.フレスコバルディ/「音楽の花束」より 半音階のリチェルカーレ
◇伊藤 完夫/朝の祈り
◇F.ロニョーニ/春は野山のにぎわい
◇A.ベラルディ/カンツォーネ第6番「室内カプリッチョ」
◇G.ムファット/トッカータ第6番

さあ、練習しなくっちゃ!


神田キリスト教会にて
ソプラノの高柳章江さん主催の
「死者と残された者のためのレクイエム」
去年に続いて2回目の共演。
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いらして下さった方が
静かにそれぞれの思いにふけって
いただけるように、
演奏前に照明が落とされて
教会内は外から注がれる午後の自然光と
キャンドルの明かりだけに。
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演奏は1時間ちょっと、歌の伴奏とオルガンソロが交互にノンストップで続く。
楽譜がどっさりの図。
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色とりどりのグラスに入ったキャンドル
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幻想的な炎。
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この教会は秋葉原電気街の真ん中に位置する。
終わって外にでると、
あまりのギャップにびっくり!
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こちらは彩の国埼玉芸術劇場での
「光の庭プロムナード・コンサート」の模様。
ポジティフ・オルガンで、
カウンター・テノールの本岩孝之さんと共演。
コンサートホールの中ではなく、建物の中央にある広場に
楽器を持ち込んで演奏する。
驚くほど音が気持ちよく響く。
そして明るく広々とした空間。


















ここでは音楽だけでなく、演劇の公演も行われる。
演出家の蜷川さんを度々見かけた素敵な廊下。
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フランス、ガルニエ社製のポジティフオルガン。
椅子の中で風が作られて、椅子と楽器の間にある管を通って
パイプに風が送られるシステム。
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本番当日は朝からガルニエ・ジャポンのマチュー・ガルニエ氏が
調律をしてくれた。
最近パパになったマチューは、
とろけそうな笑顔でこどもの写真を見せてくれた。
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シャツにはガルニエのマークが。
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楽器の送風管にも同じマークを発見。
「みねちゃんそんなの撮るなんてマニアだねぇ」
マチューったら、日本語がずいぶんうまくなったね。
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このポジティフは、すべて金属のパイプが使われている。
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カウンター・テノールの本岩さんとは学生の頃からのなが〜いおつきあい。
口癖のように
「会ったばっかりの頃はこーんなにちっちゃかったのに、
すっかり大きくなっちゃって。」なんて言う。

...ん?そんなに小さかったか?

最初会った時はバリトンだった彼、いつのまにカウンターテノールに。
恐るべき人。
何度も共演しているうちに、いまやすっかりあ、うんの呼吸。
かゆいところに手が届くとはこのこと。

終演後ご・き・げ・んポーズ。
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劇場のオルガン担当の関下さん。
終演後はオルガン説明を自ら担当されている。
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なぜかはじめて演奏する場所とは思えない
気持ちが落ち着く感じは、
みなとみらいホールでさんざんお世話になった才媛、
遠藤れなさんと太田郁子さんがこちらのホールに移られていて
ニコニコ迎えてくれるからだと
あとで気が付いた。

ところで本番までにリハーサルに数回通わせていただいたが、
ある日かばんのなかから文庫本を取り出そうとしたその時、
ゴツゴツとした触り慣れない何かが手にあたる。
ひぃいいい〜。
練習室の鍵を家に持ち帰ってしまった。
真っ青になってすぐにホールに電話した。
大変たいへんご迷惑をおかけしました。


久しぶりにお会いできたれなさん。
手にしているのは
ふいご、風箱、2本だけのパイプと鍵盤がついた、
オルガンの説明用に作られたもの。
ソ・ミー(カッコー)と音が鳴るのでカッコーオルガンと呼ぶ。
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そういえば、春からずっと毎朝自宅のそばのどこかで
ホーホケキョとうぐいすが鳴く。
東京も捨てたもんじゃないと、得した気分で目覚める日々。

ホケキョオルガンも作ってみる?
6月のある日、おなじみ祐天寺の聖パウロ教会で、
日本オルガニスト協会が主催する
「子供のためのオルガンワークショップ」の勉強会が行われた。
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これはみなとみらいホールの三浦はつみさんを中心としたプロジェクト。
全国のオルガニストが各地にあるオルガンで
こどものための育成プログラムを実施する助けになれば、と
昨年からワークショップの台本作りに力をそそいでいらっしゃる。
今回はこの台本をよりよくするために、いわばテストも兼ねて行われることになった。

先生は近頃2匹目の猫がやってきて大忙しの礼子さん。
(この話は次の機会にゆっくり!)
最初に礼子先生の演奏があって
音色の説明や楽器の構造についてのお話しがあった。

それにしても礼子先生、台本を一切見ずに上手に分かりやすく
説明している。
オルガニストにはこういう能力も必要なのだ。

わたしは台本を取り上げられたら、簡単に気絶するな。

そしていよいよ実編。

まずは座り方から。
ただ座るだけでも、慣れていないとけっこうキツい。
足を床に付けると足鍵盤が鳴ってしまうので、
腹筋を使ってしっかり座る。
おっ、さすが先生は姿勢良くさまになってますな。
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オルガンを弾いたことのないこども向けのプログラムということで
今回サンプルになってくれたのは、
私がピアノを教えているこどもたち3人。


思ったよりも参加する大人がたくさんいたので、
いつもと様子が違うこども達。
緊張で顔がこわばっている。
ごめんよ...

こわごわ、まずは手鍵盤だけでバッハのメヌエットを弾いてみる。
ドキドキ...
人生初のオルガン体験。
う〜ん思い出すなあ。
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ちょっとづつ緊張もほぐれて笑顔が見えてきた。
(ほっ...)
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オルガンの裏にも上らせてもらう。
落ちるなよ!〜
わあ、パイプがたくさん!
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次に足鍵盤にも挑戦。
あらよっと。またまた落ちるなよ〜!
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最後には足と手を一緒に。
超し・ん・け・んフェイス。
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演奏の順番を待っているこどもたちに、礼子先生すかさず、
「はい、見ている人は、エアーペダルでイメージトレーニングしましょう」

最初は両足をのぞき込みながら、まるで荒れる海の船上で歩くように
よたよたと弾いていたが、ものの数分のうちに3人ともが
小さなペダル付きの練習曲を演奏することが出来た。
大人たちは、口々に「こどもってすご〜い!!あっという間に出来ちゃう。」

こどもたちにあとで感想を聞いたら、
緊張したけどすごくおもしろかったと興奮気味に話してくれた。

こどもの頃母に連れられて、生まれてはじめてオルガンを聴きに行ったとき、
すごくすごく楽器に触ってみたかった、あの気持ちを思い出した。


築地から西光さんと成田さんもやってきてくれた。
本願寺でもこども向けのプログラムができたらいいね、と話しているのだ。
お2人ともしっかり、オルガンの裏にも上って喜んでいました。
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台本を改良するために、ただいま反省会中。
あれっ、スティーブもいます。
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築地本願寺で副オルガニストをしています。それからあちこちでオルガンを弾いてい ます。 どういうわけかお寺でオルガンを弾くことになって、こうしてblogを書くことにもなっ て、そのことに自分でもびっくり。その日々の小さいびっくりを拾い集めて書いてい けたらいいな、と思っています。 これまで文章を書いたことも、写真を撮ったこともありませんが、習うより慣れろ、 ということで少しずつ。 たかがblogといえど、書いた文章は読めば読むほど何度でも直したくなります。 毎回なかなか送信ボタンが押せない、自分のもとから手放せないで苦しみます。 ある演奏家が『話したり書いたりすることも表現活動の一環』と話すのを聞いて、な るほど、と思うこのごろです。 好きなこと、もの:無類の猫好きです。ホットヨガ。最近ではホットフラも始めました。 気持ちがいいです。旅。散歩。車の運転も好き。文房具やさん。商店街。海外のスー パーマーケット。長風呂。家のベランダ。先日ダーツデビューをしてかなりおもしろ かったので、またやりたいなぁと。おいしいものを好きな人達と楽しくわいわい食べ ること。時々作ること。

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