オルガンのこと: 2009年12月アーカイブ

11月末とは思えない暖かな金曜日、
各地の演奏で活躍され
聖徳大学、東京芸術大学で後進の指導にもあたられている
勝山雅世さんが演奏に来てくださった。
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午後の陽がさんさんと降り注ぐ本堂
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大学でオルガンだけでなく、作曲も学ばれていた雅世さんは
即興演奏もお手のもの。
コンサートの冒頭で仏教讃歌「きよけきひかり」を
ものすごく素敵に即興して下さった。
静かに幻想的に始まって
最後はまるでフランスオルガンシンフォニーのフィナーレのように。
かっこよすぎるぅ!!
惚れました。

続いてコンクールや大学院の入試の課題曲の常連、
バッハのトリオソナタ第1番を。
聴いているぶんには楽しげな明るい室内楽風のこの曲、
右手と左手と足が、それぞれ独立したメロディーを奏でるように書かれてあって
実はかなりの難曲。
わたしはかつてこの曲に泣かされ、
トラウマを払拭するのにずいぶん時間がかかった。
そんなこの曲を、実に楽しげに快活に
弾いてくれた雅世さんに、
思わずアシスタントの立場を忘れて
真っ先に感激の拍手をしてしまった。


背中も歌っているよう。
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続いて北ドイツの作曲家、ブクステフーデの静かで美しいパッサカリアと
華々しいペダルソロがあるリューベックのプレアンブルムを熱演。


終演後、聴きにきて下さった方とお話する雅世さん。
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そんなきりっとした「颯爽」という二文字がぴったりな印象の雅世さんの口から、
思いがけずふと「むっちゃすごかったの〜」なんていうかわいらしい
言葉が急に出ることがあってちょっとびっくり。
大阪出身なんだそう。
ギャップにますますやられますな。

そんなお話をしながら今日も楽しくランチタイム。
築地のばくだん娘、大内さんも2回目のコンサートにずいぶん
慣れてきたこの笑顔。
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さて今年最後、12月のランチタイムコンサートはカトリック山手教会、
聖アンセルモ目黒教会のオルガニストで、
東京純心女子大学で後進の指導にもあたられている
米沢陽子さんに演奏していただきます。
クリスマスムード一色の世の中ですが、
お寺に入って静かに音楽を楽しんでみるのもなかなかいいものですよ!
明日25日(金)12:20から 築地本願寺本堂でお会いしましょう。

【プログラム】
S. シャイト:大公の舞踏会
J. S. バッハ:トリオソナタ第6番ト長調 BWV530
伊藤完夫:幻想曲「釈尊鑽仰」 
D. ブクステフーデ:暁の星のいと美しきかな BuxWV 223

【12月の出演者、米沢陽子さんよりひとこと】
この年の瀬、世の中は、あまりに慌しくめまぐるしく動いています。
静かな本堂で心安らかなひとときをオルガンの調べとともにお過ごし
いただけますように...。来たるべき年の平和を願いつつ。



軽井沢コルネの「トラベルシエール」というフルート系の音色のパイプ。
真ん中に小さい穴が開いているの、おわかりでしょうか?
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小さな穴をあけることによって生まれる、ちょっとした雑音のようなものが
このパイプの音色のキャラクターになる。

トラベルシエールはロマン派以降のオルガンに採用されているので、
フランスのバロックを弾くために作られているような楽器には、本来ないはずのストップ。
きっと、いろんな曲が弾けるようにという制作者の意図から加えられたのだろう。

とても美しい音がするので、リコーダーと似て非なる音として
2日目のリコーダー奏者辺保陽一さんとのアンサンブルの時に使ってみた。
楽器の持ち主の大澤圭三さんも嬉しそうに「ね、この音きれいでしょ?」

そんなわけで他のものに比べて普段使われることの少ないこの音色、
パイプにほこりがたまっているのか、
ある音が発音されにくい。
そこで圭三さんが取り出してきて修理してくださった。

オルガンの裏側を説明して下さる圭三さん。
檻の中に見えなくもない...
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ストップの
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裏側はこんな風。
この操作で、選んだパイプに風が通ることが可能な状態になる。
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これは鍵盤の裏側。
トラッカーと呼ばれる棒状の木が鍵盤と連動している。
トラッカーは、最終的にはそれぞれのパイプの下についている弁に到達する。
それにしてもこうやってみるときれいだなあ。
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1日目のコンサート&お食事終了後、しっかりお昼寝してから
辺保さんとリハーサル。
キャパシティーの少ないわたし、
初の2日間連続別のアンサンブル、プログラムに決死の挑戦中にて
ここあたりから極端に写真が少なくなっています。

ところで、この間はカストールのみなさんに混じって、
朝昼晩とすべてのごはんを一緒に食べさせてもらった。
夢のまかない料理をちょっとご紹介。
わたしもすっかりシェフ気分。

暖炉からはカレーのいいにおいが。
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本番前に食べ過ぎかしら?
弾く人はともかく、楽器を吹く辺保さん、こんなに食べてだいじょぶ?
(ぜんぜんだいじょぶ、びくともしませんでした。)
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おやつは焼きマシュマロ
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きのこたっぷりのお味噌汁。
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サーモンの薫製
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レンズ豆とソーセージなどなど。
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美味しい中国茶を朝晩銘柄を変えて入れてくれる方まで。
こんな本格的な茶器で。
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夜のくつろぎのひととき
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てきぱき、くるくると働くスタッフのみなさん
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食べてばかりではありません。(本当か?)
2日目はすっかり辺保さんに構成や進行をお任せして、
イタリア初期バロックの世界にどっぷり浸かる1時間。

ただいま楽器の説明中。
アンコールではちっちゃくてかわいい笛も吹いてくれた。
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今回はベラルディ、ロニョーニ、コペラリオなんていう
私のまったく知らない、舌をかみそうな名前の作曲家の作品ばかりを演奏した。
知らない時代、知らない音楽と向き合うことになって
最初は非常に苦労した。
コペラリオなんて、正直なところしばらく「よくわかんないなあ、この曲」
と思いながら練習していた。
...が、何回目かの練習のとき、突然楽しくなった瞬間が。
2人して「いいねえコペラリオ!」という言葉が同時に出た。
アンサンブルはこういう瞬間がたまらない。


2月に行われる辺保さんのリサイタル情報はこちら から。

聴きにきてくれたかわいらしいお客様、オルガンにそおっと触ってみる。
彼女達の記憶にこの音色が刻まれますように。
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木漏れ日のなかでひとやすみ
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あるお客様の見事なさんまのととうもろこしの食べっぷり。
思わず写真に撮っちゃった。
これで美味しさがわかるかな?
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12月12日に行われるカストールのディナー付きクリスマスライブの情報はこちらから。
残席わずかです!




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築地本願寺で副オルガニストをしています。それからあちこちでオルガンを弾いてい ます。 どういうわけかお寺でオルガンを弾くことになって、こうしてblogを書くことにもなっ て、そのことに自分でもびっくり。その日々の小さいびっくりを拾い集めて書いてい けたらいいな、と思っています。 これまで文章を書いたことも、写真を撮ったこともありませんが、習うより慣れろ、 ということで少しずつ。 たかがblogといえど、書いた文章は読めば読むほど何度でも直したくなります。 毎回なかなか送信ボタンが押せない、自分のもとから手放せないで苦しみます。 ある演奏家が『話したり書いたりすることも表現活動の一環』と話すのを聞いて、な るほど、と思うこのごろです。 好きなこと、もの:無類の猫好きです。ホットヨガ。最近ではホットフラも始めました。 気持ちがいいです。旅。散歩。車の運転も好き。文房具やさん。商店街。海外のスー パーマーケット。長風呂。家のベランダ。先日ダーツデビューをしてかなりおもしろ かったので、またやりたいなぁと。おいしいものを好きな人達と楽しくわいわい食べ ること。時々作ること。

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