旅: 2010年2月アーカイブ

毎日こんなのどかな景色を眺めながら、
オルガンざんまいの暮らしをしていると
たまには出かけたくなるもんだ。
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 というわけで、クリストファーに自転車を借りてサイクリング。
もう少しして木々が緑になったら、さぞかし美しいだろうなあ。
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畑のど真ん中にキリスト像を発見。
日本でいうと、道ばたのお地蔵さんみたいなものだろうか。
農作業をする人々を見守ってくれているのかな。
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10分ほど自転車を走らせると、Vipitenoの市街へ到着。
ここはもうイタリア。
時計塔をくぐると...
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こんなかわいらしい街並が現れる。
畑と山だらけの風景から、ちょっとした都会の出現に大興奮。
夜ごはんのためにいろいろ買い込んだり、ジェラートを食べたり。
ちなみにこのあたりは、全員イタリア語をしゃべっています。
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 Wiesenに戻って、教会へ。
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ちいさなオルガンもあるぞ。
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受難節の真っ最中のため、
聖壇の十字架に架かったキリスト像は
悲しみの象徴である紫の布で覆われている。
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そのうち、こんなものをもった人々が続々集まりだしてきた。
あっ、今日はシュロの祝日だ!
2年前の旅での、スペインの
シュロの祝日の様子はこちらから。
オリーブや、モミらしき枝に、賑やかな飾りがぶら下がっている。
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ミサが始まった。
ところで子供達の向こう側に座る人々が、
全員男性なのがおわかりでしょうか。
男女別々に、左右に分かれて座るのがここの習わしらしい。
クリスティーナとわたしは、知らずに男性側に座ってしまい
我々を遠巻きにして座る彼らの遠慮がちな視線に気付いて、
あわてて女性側に移動。
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ずいぶんカラフルな聖歌集。
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 聖歌Vater Unser(天にまします我らの父よ)は、
シンコペーションの効いた、かなりポップな感じ。
伴奏は、スペインと同様ここでもギターで。
いまだに空で歌えてしまう、やけに耳になじむメロディ。
それにしても、オルガニストはいないのか〜〜!
歌詞はドイツ語。
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ミサが終わると音楽隊が村を練り歩く。
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ぞろぞろとパレードについて行く人々。
久しぶりに大勢の人を見た一日だった。
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山のオルガンハウスには絶えず楽器を見にいろんなお客さまが訪れる。

ボルツァーノからやってきたオルガニスト一家。
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彼らがお土産に持ってきてくれた、
アッフェル・シュトルーデル(と聞こえた)
という名前のりんごのパイ。
オーストリアの、特にこの辺りでよく食べるお菓子のようだ。
紙のように薄いさくさくのパイ生地と、
リンゴの甘酸っぱさの絶妙なバランス。
中にはナッツも入っていてゼアーグート。
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こちらはわたしと同じ宿、リープルホフに滞在していたお客さま。
一家三世代で、25年間毎年ドイツからスキーにやって来るそうだ。
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この一家がある夜、リープルホフでの
夕ご飯に招待してくれた。
今日はこの紳士のお誕生日。
ワインをいただきながら、
わあ〜い肉だ肉だ!とプロシュートや
サラミに夢中になっていたら...

















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サプライズで、彼のお孫さんがなんと
バグパイプを吹きながら登場した。
あーびっくりした。
ドレッドヘアーでバグパイプ。
イカしてます。
この楽器、けたたましいほど
大きな音がする。
耳もとでスペイン風トランペット管の
合奏を聞いているみたい。
よく見ると仕組みはオルガンと
非常に良く似ているようだ。
風をおこす袋の上にパイプがささっている
のだから。
ああ、セッションすれば良かったなあ。

おじいちゃんは感激して
「こんなに幸せなことはないよ。」
なんて言って涙ぐんでいた。
すてきなお誕生日、おめでとう。


リープルホフは、農家も営んでいて朝早いので、11時前にはみな寝てしまう。
という訳で、出かけるときは必ず鍵を持って出なければならないのに...

やってしまいました。
遅くまでクリストファーの家にいて、
じゃあねおやすみ〜と宿に戻ったら
入り口の扉の鍵は当然閉まっている。
そして、家中真っ暗。
チャイムを鳴らしても
しーんと静まり返ったまま。
今から戻ってもクリストファーも
クリスティーナも眠っているだろうし。
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頼りは月明かりだけ。
かなり寒いし朝までここで過ごしたら
凍えるな。
とぼんやり思っていたら、
ベランダにお誕生日の
おじいちゃんが出てきた。
すかさず「鍵忘れたの、入れないの、
助けて〜」と声をかけて
九死に一生(?)を得た。

翌日から出かけるたびに
「鍵持ったか?」とにやにやしながら
必ず聞かれる始末。










ところで山のオルガンハウスには
すてきなアンティークの家具が無造作にあちこちに置かれている。
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これはクリスティーナが使っていたベッド。
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この椅子もいい。
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こちらは猫足ざます。
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これはおまけ。
リープルホフのラブリー猫ちゃん。
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山のオルガンハウスでのくらしはこんな風。

4月初旬とはいえ、まだまだ寒いので
ストーブに薪をくべながらオルガンを弾く。
最初は湿った薪を燃やして、煙をモクモク出して薫製になりかけたりしたが、
一週間の滞在中にすっかり火付け名人に。

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この期間、一緒に勉強したクリスティーナは、
ラトビアからやって来たオルガニスト。
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同い年の彼女は、
以前ランチタイムコンサートでも
弾いてくれた、友達の原田靖子さんに
良く似ているので、心の中で
ハラヤスコと呼んで、すぐに仲良くなった。
口数がそんなに多いほうではないが、
しっかりして、頼りがいのある、
そして信用できる感じのお姉ちゃんタイプ。

例えば私がお皿を洗っていたら、
さっと来てふいてくれる、とか
散歩に出かけたら、
食後のフルーツを買ってきてくれるとか、
いつもさりげなく、
上手に気を配ってくれる。







ごはんは、みんなでで協力してつくる。
こんなかわいらしいキッチンで。
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天然の冷蔵庫
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ただいまお食事中。
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先生のクリストファーはベジタリアン。
このじゃがいも、うまかったなあ。
彼はぱぱっと、野菜を蒸したり、
ストーブの上で豆を煮たりと、本当に手早く料理する。

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彼はなんとお料理に
塩を使わない。
「そのまま、素材の味が
美味しいじゃない。」
と言うけれど...
クリスティーナも
彼の意見に異論なし。
へえ〜ヨーロッパでは
無塩調理法が
流行っているのかしら。






それじゃあ仕方ない、自分の食べる分だけお塩かけて食べよう、
と思ったら、この家には塩すら置いていない...
最初の2日間はチーズの塩気だけで、なんとか乗り切りましたよ。

塩気が足りないと、なんだかふらふらしてくる。
そのうちにだんだん絶えられなくなって、自転車を借りて
町のスーパーまで走って、無事塩をゲット。

お肉はもっぱら滞在先のリープルホフのこんな朝ごはんで補給。
おかげで身体が肉を欲して、震えてきたりするようなことはなかった。
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ある日急用が出来て、
クリストファーが出かけた
そのすきに、
「鬼のいぬ間にね...むふふ」
と言いながら、
イタリアの美味しい生ハム、
サラミなどをどっさり
買ってきて、
クリスティーナと2人で
くすくす笑いながらたべた。
ああ、けだものだわ、
わたしたち。




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天気のいいお昼は、
バルコニーで。
グラッパなんか飲んで、
この後いい気分で
お昼寝もしちゃったりして。












つづく。







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築地本願寺で副オルガニストをしています。それからあちこちでオルガンを弾いてい ます。 どういうわけかお寺でオルガンを弾くことになって、こうしてblogを書くことにもなっ て、そのことに自分でもびっくり。その日々の小さいびっくりを拾い集めて書いてい けたらいいな、と思っています。 これまで文章を書いたことも、写真を撮ったこともありませんが、習うより慣れろ、 ということで少しずつ。 たかがblogといえど、書いた文章は読めば読むほど何度でも直したくなります。 毎回なかなか送信ボタンが押せない、自分のもとから手放せないで苦しみます。 ある演奏家が『話したり書いたりすることも表現活動の一環』と話すのを聞いて、な るほど、と思うこのごろです。 好きなこと、もの:無類の猫好きです。ホットヨガ。最近ではホットフラも始めました。 気持ちがいいです。旅。散歩。車の運転も好き。文房具やさん。商店街。海外のスー パーマーケット。長風呂。家のベランダ。先日ダーツデビューをしてかなりおもしろ かったので、またやりたいなぁと。おいしいものを好きな人達と楽しくわいわい食べ ること。時々作ること。

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