本願寺の紋所

| | コメント(0) | トラックバック(0)
 先日、日野家の家紋が「鶴の丸」だと書いたところ、さっそく「下り藤」になったのは何時かとのお尋ねがありました。私の知っている、或いは調べた範囲でお答えします。

 昭和36年に西本願寺で勤められた「親鸞聖人七百回大遠忌」の記念事業のひとつとして『本願寺史』が出版されました。

 これは当時、「真宗史」の第一人者、龍谷大学教授・(故)宮崎円遵先生を中心に編纂された上中下3巻、合計約2000頁の大著です。またその付録として『真宗史年表』(約380頁)があります。これによると、本願寺第13代良如上人の時代、寛永5年(1628)の欄に、『法流秘録』なる文献に基づいて、(大谷家の)家紋を、「鶴の丸」から「四っ藤」に改めたとあります。

 「鶴の丸」は鶴が羽を拡げて円をつくる文様で、前期のように、藤原氏の一流・日野家の家紋です。本願寺でも、蓮如上人の次、第九代・実如上人は「鶴の丸」の大紋をあしらった袈裟と色衣を着用されている御影(肖像像)が残っています。(「本願寺史」第1巻 384 挿画参照)。

 なお、「鶴丸」にも様々なバリエーションがあります。

080510鶴丸紋.JPG
(大阪府高槻市富田町本照寺<由緒寺院> 日野家の紋)

080510その他鶴丸.JPG 京都紋章工芸協同組合著 『平安紋鑑』より)

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: 本願寺の紋所

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://bouz-collection.sakura.ne.jp/MT/mt-tb.cgi/335

コメントする