「院」とは

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 4月29日、「さりぼん」様から、「坊」につづいて「院」についてのお尋ねがありましたので、たいへん遅くなりましたが、管見の範囲でお答えします。

 「院」という字は「阝」と「完」とからできていますが、「完」についてはよくわかりません。

 「阝」には、「小ざと偏」「大ざと旁(つくり)」とあり、文字の左側につく「小ざと」は阜つまり丘のこと、右につく「大ざと」は邑つまり町のことです。

 大阪の阪は丘に到る途中、あるいは斜面を意味したのでしょうし、京都の都は、もとは城壁をめぐらせた大きな邑(町)を指したのでしょう。都市を城壁で囲むのは中国流、都市に壁が無いのが日本流です。

 さて、「院」とは、丘の上などに立つ宮殿、学校、佛寺などの立派な建物のことでした。

 それが我が国、平安時代に入って、天皇が退位して上皇、更には法皇になられると、そのお住居を○○院と呼ぶようになります。

 その住居の名を以ってそこに住む(高貴な)人のことを言うようになり、次第に「尊称」に変わっていったのです。


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