小事大事(1)

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 先日、日曜日の朝の本堂でのお勤めのあと、私はご法話の中で、

 「一銭を笑う者は 一銭に泣く」
 「一寸の光陰 軽んずべからず」
 「一糎(センチ)の段差も 躓(つまず)くと大怪我をする」
 「一声の念仏が その人を直す」

など、大きなことも、もちろん大切だが、小さなことも、疎かにしては
ならない旨を、お話ししていました。

 ちょうど、小学校4年生のマー君が、最前列でお参りしていました
ので、

 「一銭って知ってる?」と訊ねますと、マー君は、

 「百銭で一円でしょ」と答えました。

 「では、一銭の下の単位をしてるかね」と質きますと、

 「一厘!」と言うのです。

 「うーん、よく知ってたね。それ、どこで勉強したの」と言うと、

 「マンガで読みました」と答えました。これには、一緒にお参りして
いたご門徒のおじさんやおばさんたちは、大笑いです。

(豊原大成 『心の風景』Ⅲ 自照社出版 2006年より)

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