小事大事(2)

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 十分あまりのお話しを終え、最近、女子中学入試の難関を突破した
ばかりでお寝坊をしていたお姉ちゃんも交えて、お内仏のおつとめを
し、みんな揃って朝食のあと、マー君のお母さんが私に申しました。

 「あの、一寸の光陰・・・・という言葉を、いつでも手の空いた時で結構
ですから、大きな字で書いていただけませんか」

 彼女は、台所で食事の準備をしながら、本堂でのお勤めや法話を
いつもモニター・テレビで視聴しているのです。

 「どうするの?」
 「子供たちの部屋に貼り出しておきたいのです」

 私は、仕事は山ほどあるのですが、さっそく、半紙二枚大の紙に、
漢文のままで墨書しました。読み下し文に直すと、こんな言葉になり
ます。

 「少年 老い易く 学 成り難し
  しょうねん お  やす  がく   な  がた

  一寸の光陰 軽んべからず
  いっすん  こういん かる

  未だ覚めず 地塘春草の夢
  いま  さ       ちとうしゅんそう  ゆめ

  階前の梧葉  已に秋声」
  かいぜん  ごよう   すで  しゅうせい

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