勝如上人七回忌

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前門様とお呼びした方がお分かりになる方も多いでしょう。
明日6月14日が七回忌にあたります。
法要をおつとめするにあたり、表白(ひょうびゃく、法要の意味を申し述べること)を書きました。

敬って
大慈大悲の阿弥陀如来の
御前に白して言さく
本日ここに
衆多篤信参拝の門侶と共に
恭々しく尊前を荘厳し
懇ろに聖教を読誦して
本願寺第23代
信誓院勝如上人の七回忌法要を勤修し奉る
夫れ おもんみるに
上人は明治44年11月1日ご誕生
幼時より英明の誉高し
昭和2年 御年17歳にして御得度
直ちに本願寺住職
本願寺派法主に就任せらる
爾来 戦前戦中
諸般極めて困難の中
よく大宗門を統裁して
念仏の法城を護持せられたり
祖国敗戦によって戦火漸く鎮まるや
新しい時代に備えて
宗門在来の法制を改め
全国500余組の組巡教
更には有縁諸寺院への御巡教によって
親しく僧侶門信徒に接しつつ
これを教化し給い
且つは屡々錫を遠く海彼に飛ばして
ハワイ並びに南北アメリカ等
異郷寂寥の門信徒を労い
み教えの伝持に努め給いき
しかのみならず
昭和23年 蓮如上人450回遠忌法要
昭和36年 親鸞聖人700回大遠忌法要
昭和48年には
親鸞聖人御誕生800年
浄土真宗立教開宗750年慶讃法要など
数々の大法要を勤修せられ
その間
昭和38年11月より12月にかけて
御裏方御同伴にて約40日間
インド方面の仏跡を巡拝され
昭和42年より44年にかけて
大谷本廟を整備して無量寿堂を造営し
就中
昭和33年には
「浄土真宗の生活信条」を
昭和42年には
「浄土真宗の教章」を制定発布して
念仏者の歩むべき道を明示し給いき
又 或る時は
全日本仏教会々長として
本邦全仏教界を統裁し
他方 日本教誨師連盟総裁
日本仏教保育協会名誉会長
全国青少年教化協議会々長等として
広く時世の改善と
次世代の育成に力を注ぎ給う
降って昭和52年
御年65歳
在位50年にして
宗門の若返りを願い
本願寺住職 本願寺派門主を退任せらるるも
引き続き前門主として
内外各地への御巡教
殊に西ヨーロッパ各国への伝道に励まれ
且つ又
無数の扁額 條幅 色紙等の
御染筆下付によって
普く僧侶門信徒に
法義の肝要を教示し給う等
その御事績実に枚挙に暇あらず
然れども
生者必滅は三世十方の道理なり
平成12年6月
終生最高の伴侶たりし
前裏方様のご逝去につづき
去んぬる 平成14年6月14日
御年91歳を以て
蓮華蔵世界に遷化し給う
しかも
その懇篤勧化の余芳は
今も高らかに四方に薫じ
その精励教化の御足跡は
年を経ていよいよ明らかに輝かん
希わくは
今日ここに参集の僧俗諸共に
深く上人の御遺徳を偲び
御化導を謝しつつ
いよいよ確かなる求道聞法 念仏弘通の歩みを
進めんことを
伏して請う
如来 深厚の大悲を垂れて
哀愍納受し給え

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