盆踊り(3)

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 それに、その踊り方。上手もあり、下手も
あり。腰をやや落して、両手を挙げ降ししな
がらステップを踏む。だから腕も脚も、ピンと
伸びることが無い。曲げても伸ばしても、
中加減なのである。

 それから、踊りは必ずしも音楽が始まった
時から踊っていなくても、かまわない。曲の
中途から何重にも櫓を取り巻く踊りの輪に
入って行ける。輪の何処に入ってもかまわ
ない。後の人は適当に間合いをあけてくれる。

 また逆に、途中で何かを思いつき、踊りを
やめて、輪から出て行ってもよい。

 踊りは、輪の中だけではない。輪の外から
見物していた人が、雰囲気に浮かれて、
いつの間にか、その場で手足を動かしている。

 さらに、踊りの輪は、一重の場合もあるが、
人数によって、二重、三重、五重でもかまわ
ない。踊り手の前後の距離も、いわば"適当に"
である。一つとして定まったことはない。
会場によっても、それぞれ異る。

 まさに百人百様、千場千様である。日本
なら例えば京都・祗園の芸妓さんの踊りの
ように、「一糸乱れず」とは全くの正反対。
折しも行われていた北京オリンピック入場式
の、そのために訓練された姑娘部隊の整然
さとも全く異なる。

 ある意味で、こんないい加減な踊りは無い。

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