野球を見る(4)

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 そのほか野球には、野手の打球の処理、走者
の走塁等々、興味深いプレーがいっぱいありま
すが、球場でも、テレビからでも、ほとんど見
えないのが監督の心理状態です。

 たとえば味方の投手が打ち込まれる。あるい
はチャンスが到来したが、打者が不調のようだ
という場合、投手を続投させるか否か、代打者
を出すべきか否か、また選手を交代させるとし
たら誰を指名するかなど。もちろん、投手交代
の場合は捕手やコーチの意見を参考にすること
はあっても、決断を下すのはすべて監督なので
す。

 しかしながら、この場面での交代が成功する
か否かは、やってみなければわからない。交替
が成功したとしても、退けられた選手が、これ
によって精神的にくさってしまっては、以後の
戦力やチームの和に悪影響を及ぼすことになる・・・・。

 外からではわからないが、監督の苦労は、だ
から大変なのです。

 野球だけではありません。私たちはいつも当
事者の立場に立って物事を考えるべきです。た
とえば老人のこと、病人のこと、またそのご家
族の悩みなどを思い、いたわり、励ましながら
行動する。それが念仏者としての生き方です。

(豊原大成 『心の風景 Ⅲ』 自照社出版 2006年)

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