老人パワー(2)

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 さて、その6通目が、福井県にある吉崎御坊
(現在は別院)建立に関する御文章で、それに
よると上人は、御歳57歳で御坊を建立され、
1~2年の間に参詣を制限しなければならぬほど
たくさんの参拝者が押しよせたそうです。

 しかし折しも戦国時代の初期で、地方の豪族
間の戦乱に巻きこまれるのを避けて4年後、吉崎
を脱出し、61歳で淀川中流の出口(大阪府)に
坊舎を建て、さらに64歳で京都山科を本願寺
建立の地として選定し、3年後の2月に御影堂を
起工、同年11月の報恩講は新しい本願寺でお勤め
になっています。

 ところで男子の平均寿命が76~7歳に延びた
現在でも、上人が山科進出を決められた64歳と
いう年齢は、役所や企業などに勤務のほとんどの
男性にとっては、すでに定年後のことであります。
この年頃以降の多くの男性は仕事を持たず、趣味
や健康維持に日々を送ることが多いようです。

 もっとも、中には第三の人生と称して、新しい
仕事に励む人もいないわけではありません。

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