老人パワー(3)

| | コメント(0) | トラックバック(0)

 そういえば、『広辞苑』という字引をご存知
ですね。現在のわが国の数ある国語辞典の中で
最も有名な辞書だといってよいでしょう。

 この『広辞苑』の最初の編纂者は文学博士・
新村出先生で、聞くところでは、京都大学
文学部教授を定年退官後、この仕事に着手し、
完成されたそうです。

 また、京大には伊吹武彦というフランス文学
の教授が、昭和40年代の学園紛争の頃までおら
れました。戦後、京大フランス文学の三羽烏の
一人と言われ、流暢なフランス語だけでなく、
数多くの文学書の翻訳者としても、お若い頃から、
随分有名な先生でした。

 しかし、定年退官後、ぱったりとそのお名前
を聞かなくなったなと思っていた矢先の昭和56年、
突然、新しいフランス語の大辞書が伊吹先生の
編纂によって世に出たのです。先生もまた、
定年退官後、つまり63歳以降に、ご専門を生か
した新しい仕事に取り組み、それを完成された
のです。年齢的に言えば、ちょうど、蓮如上人
の山科ご進出の時期と重なります。
 ただ、ここで私たちは、「時代」の差という
ものを考慮すべきでしょう。

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: 老人パワー(3)

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://bouz-collection.sakura.ne.jp/MT/mt-tb.cgi/492

コメントする