だから、もし地球の目方がどれほどか軽く
なったら、あるいは自転が止まったら、灼熱
の太陽に吸いこまれてしまいますし、重くな
ったら太陽から離れ、太陽から受ける光も熱
も減少し、すべての生物は凍死してしまうで
しょう。そして太陽系全体のバランスが崩れ、
太陽系そのものが崩壊消滅してしまうはずで
す。
ですから、今、太陽系はその構成員たる太
陽や惑星すべての絶妙のバランスの上に存在
しているのですが、考えてみると、小さな一粒
の丸薬が40キロ離れた直径1メートルのボール
に影響を与えているなんて、その重力(引力)
関係、つまり極微小に思える縁が実はものすご
い影響力をもっていることに、驚かずにはおれ
ません。
なお、太陽(系)辞退がヘルクレス座という
星座の方向に向かって猛烈なスピードで大宇宙
の中を飛んでいるそうですし、大宇宙には我わ
れの太陽系と同じような別の太陽系が、恐らく
は何十億も存在しており、それがまた、お互い
に無限の距離をへだてながら、極めて微妙な力
関係を保ちつつ存在しているのです。
(豊原大成 『心の風景 Ⅲ』 自照社出版 2006年)
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