第二の理由は、国民全体の気風がしっかり
していた。我慢づよかったからだと考えられ
ます。
明治時代や、大正時代の人びとの写真を
ご覧になったことが、おありでしょう。
一人だけの肖像も、家族などのグループ
写真でも、そこに写っている人びとの顔は
緊張しています。笑っている写真などは皆無
と言ってよい。生活が現在のように容易では
なく、まず生きんがために、人びとは懸命
でした。この懸命さが写真の中にも表れて
います。そこには一種、言い知れぬ美しさが
あります。
この緊張がなければ、勉強も仕事も、いや
野球、サッカー、体操、相撲、その他どんな
スポーツも、芸能でも、よい成果をあげる
ことができません。
緊張ばかりが良いと言っているわけでは
ありません。必要なとき、必要なだけ緊張
することが大切だと言いたいのです。
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