お寺の楽器(1.釣鐘)・・・①

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1.釣鐘
 お寺の鐘(楽器)の中で、最もポピュラーなものです。童謡『夕やけこやけ』で歌われる"山のお寺のカネが鳴る"のカネがそうですし、平安時代の末期に覇権を争った平家と源氏との栄枯盛衰を描写した幾つかの物語の中で最も有名な『平家物語』の書き出しの「祗園精舎の鐘の声、諸行無常の響あり」の、あの鐘もそうです。
 しかし 、お釈迦さまが、沢山のお寺の中で一番好まれたお寺と伝えられる、北インド、舎衛城郊外の祗園精舎には、当時、私たちがイメージするような鐘は無かったと思います。
 ガンターと呼ばれる、多分、部厚い木製の板を坊さんの集合合図用などとして叩いていたかも知れません。猶、ガンターは漢文に翻訳されて"犍稚(ケンチ)"などと表記されています。
 しかし、バルラムプール(バラ・ラーマ・プラ)という町から西へ18キロ弱、19世紀後半に英人考古学者A.カニングハムによって発掘された古代の舎衛城や祗園精舎跡への道すがら、左手野原の中に、四本脚のお堂があり、そこに大きな釣鐘が吊されています。
 それは上の『平家物語』の古事に因んで日本の有志の方がたが、30~40年前に寄進されたもの、従って日本式の釣鐘です。

続く...→→→

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