2009年4月アーカイブ

4.磬台

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 本堂の内陣、御本尊を安置した須弥壇(甲板は通常、畳数枚敷の大きさがあり、美しい極彩色の唐獅子牡丹〈本願寺派〉や、金箔を押した龍〈大谷派〉の彫刻を、上下の框よりも細くしぼった腰の部分に施してある)の手前に、香炉や佛華やローソク立を並べた間口2~3メートル、高さ1メートル余りの朱塗りや金箔押、腰の部分が彫刻、彩色された大きな卓(これを前卓と呼ぶ)を置きます。その手前に、髙さ20~30センチ、一辺70~80センチの方型の台、その上に方型に仕立てた畳を置き、大きな法要に当っては、導師がそこに登って読経する。この畳も含めた台のことを礼盤と呼びます。礼盤の向う側(前卓との間)に礼盤の畳の面より30~40センチ高く、間口が礼盤の一辺よりやや大き目で、奥行きがその半分ぐらいの卓(これを向卓という)、礼盤の左側に向卓よりもやや小形の卓(これを脇卓という)を置き、礼盤の右側に、ほぼ方型の枠で下部に雲形または猫足形のデザインの脚を方型の枠とは直角の方向に前後につけ、上部の両端につき出た部分を渦巻状にデザインした(これを蕨手先という)台を置き、その枠の中程に、通常は横幅20センチ前後、高さ10センチ程、厚味が1センチ前後の山型、あるいは「へ」の字型の銅製楽器を飾り紐で吊す。この楽器が磬です。読経の前後や中間の区切り目に、先端に象牙製で直径2~3センチの球型の頭をつけた細い枚(桴)で導師が磬の撞座を叩くとチンという音(余韻は長くない方が良い)がします。

keidai.jpg

 磬は現在はほぼ100パーセントが銅でつくられており、これを銅磬と呼びますが、昔は何パーセントかは鉄で造られていました。これを鉄磬と称します。
 ただし磬はもともと磬石といって、薄く剥がれ、叩くとチンと鳴る石が用いられていました。だから、音声を意味する殸の下に石と書くのです。
 また、形の大小によって叩くと高低の異なった音を発することから、これを大きな衣桁のような架台に例えば12音階などの順番に吊して、編磬と称し、楽器としました。
(後に磬の代わりに小さな鐘を吊して、編鐘と称するものも行われました)
 佛前での読経に当ってその開始や終止などの合図として、中国に於て、まず用いられた楽器が磬で、これは編磬から1つだけ取り出して磬架に吊したので特磬とも呼ばれたようです。
 日本に仏教が伝来して以来、奈良仏教は勿論、平安時代に盛んになった天台、真言両宗でも、磬が用いられていました。
 磬は、古式のものは片面に撞座のみを有する単純なデザインだったようですが、一般には裏表は無く、表面には撞座を中心に、蓮華唐草文や左右から向い合った鳳凰が浮彫りの形で鋳造されていますが、撞座だけの無文磬と言われるものもあり、全体の形も雲形や蝶形、開敷蓮華形など各種あります。
 なお「磬」は、中国北部の発音で「ケイ」と読んだのですが、唐・宋時代の、殊に長江(揚子江)流域で行われた唐・宋音では「キン」と発音したと思われます。

 本願寺はその第12代准如上人時代の元和3年(1617)、さきに発足した江戸幕府に対蹠して、浅草に別院を設置しました。
 然るに40年後、江戸の街を焼き尽くしたと言われる明歴3年(1657)の大火によって焼失。復興の認可を求めた別院に対し、幕府は江戸城の東南約10キロの、隅田川の河口付近の地点に再建を認めました。
 しかしその場所は陸地ではなく、海上の浅瀬だったのです。
 

展覧会

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 知り合いのお寺さんの坊守さん(奥様)で、折おりの展覧会に出品される腕前の持ち主が、水墨画もふくめて2~3人おられます。そのお一人から「東京、青山の国立美術館で、会の作品展に出展しています。」との御案内をいただき、坊守さんと絵とにはどんな関係があるのかななどと考えながら、何とか時間がやりくり出来たので、閉館前の2時間たらず、見学してまいりました。

 電車などのシートに坐っていて、たまたま空いている隣の席に、ちょっと小腰をかがめてから坐る人がいると、気持が好いものですが、そんな人は非常に少なくなりました。
 たまにあるとしたら、それは中年以上の女性です。勿論、品も良く、優しそうな。
 男性でも、ちょっと片手を挙げてから坐る人がいますが、その数は、小腰を屈める女性よりも一層少ない。

 空いているシートに坐るのは当然の権利であっても、それまでゆったりと坐っていた先客は、後客のために、多少は窮屈な思いをすることだってあるかも知れません。そんな先客に対して、これは「ご免ね」という、あるいは隣人としての挨拶なのです。また実際、いかつい肩や大きなお尻は割りこんて来ない方が、少くとも気分が楽ですからね。

 何かにつけて、車輌やエレベーターなどの乗降にしても、After you(貴方の後から=どうぞお先に)とういうような、かつての日本の社会にあった、そして今も文明社会のいわば常識、礼儀、他に配慮する優しい、美しい心の復活を願はずには居れません。

諸行無常

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 私が作詩・作曲した『こどものおつとめ』というCDを4~5年前に出版しました。

kodomoww.gif

 最近、それを1枚、たまたま来訪したさるお寺のお嬢さんに贈呈したところ、そのジャケットに出していた私の写真を、目の前の私の顔とを見較べて「うーん、諸行無常!」と彼女は言いました。
 写真は、出版の更に数年前のものだったような気がします。私自身ではそれほど意識していない、ここ7~8年の容貌の変化=老化を、彼女は一言で的確に表現したのです。一本とられたなと思いました。
 実に明るく楽しい、いいお嬢さんです。御褒美に、門前の寿司屋で、昼食を御馳走しました。

立看板

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 東京・築地に勤務し始めて丁度1年が経ちました。その間、関西との間を新幹線で53往復したようです。土、日などは余り関係無く、西へ帰っても所用、東でも勿論用務で、一日も休日はありません。その間、睡眠と食事以外に少し時間があると原稿用紙相手です。2時間半ほどの車中は不足気味の睡眠を30分から1時間ほど補充するか、さもなくば殆どが読書ですが、緻密な仕事は出来ず、昨夏の出版を考えていた小著も校正がまだ済んでいません。
 尤も、休日が無いなどと、ぼやいている訳ではありません。そもそも仏さまには休日が無い。いや、寸秒もお休みの時間は無いはずですから、それを思えば、「何のこれしき」です。

 

無常迅速

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  3月17日に逝去されたH氏の本葬儀が29日に行われた。
 弔電発信者としてM氏の名も読み上げられたが、M氏は28日に亡くなっておられたのでびっくりした。
 しかし、考えてみれば有り得ることで、不思議でも何でもない。

 大分前のこと、小学校の恩師から年賀状を頂戴したが、先生は年末に亡くなっておられた。賀状を投函されて後、逝去されたのだと思う。
 
 昔、拙寺の門前の、死亡者名と、その通夜、葬儀等の予定を記した掲示板に見入っていたT氏の姿が今も私の眼底から去らないが、それというのも、その次にそこに名前を掲示されたのが、ほかならぬT氏だったからである。
DSCN0605.JPG 通常は縦横各30から40センチぐらいの略円型の青銅製の薄い打楽器で、周縁に雲型の切れ込みのデザインを施されているので、この名があります。
 禅宗などの渡来と共にもたらされたと思われ、禅刹には直径一メートル以上の大きなものを備えている所もあります。
 開敷蓮華様にデザインされた撞座を桴(ばち)で叩くと"ヂャーン"という音がし、我が宗派では続けて二打し、衣体(装束、服装)をつけ終わった僧侶に本堂の背後にある廊下の控畳などへの出仕を促します。

 また、喚鐘の代わりに用いられることもあり、その場合の打上げ、打下しなどは喚鐘と同じように叩きます。

  文字通り、木の板です。但し厚さが5センチから10センチ位、上下が30~40センチ、横幅が70~80センチ以上のものが多いようです。


mokuhan.JPG 上縁に鉤を2つつけて本堂の廊下の軒先など然るべき所に吊り下げ、T字型に作られた木槌(桴、ばち)でカンカンと叩いて集合その他の合図に使用します。
 これがインド古代のガンター(犍稚)だろうと思われます。釈尊の時代にも、3ヶ月の雨期に僧院などに停住した際、集合その他の合図に使われたかも知れません。
 我が宗派では先ず一打し、そのまま打下ろし、最後に一打し、法要や勤行に出勤する僧侶に、着衣を促す場合などに用いられます。
 禅宗では、魚版といって、やや薄目に鯉の形に彫刻して(長さ1メートル以上)、集合の合図に用いています。何故、鯉なのか。魚は常に目醒めています。修行者の惰眠を戒めるためだそうです。


《 鐘 》
 さて「鐘」ですが、中国では既に早く殷の時代の末期(紀元前11世紀)には、その原型というものがあった。
 それは青銅製で総高20センチ、上半分が執手のようになっていて、下のふくらんだ部分を木槌で叩いたと考えられます。これを執鐘とも呼びます。

ボールペン

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駅前の「ヒャッキン」(百円ショップ)にふらりと入ったら、文房具コーナーに、四色ボールペン二本百円というのがあり、二組買ってきました。
 

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