10.大太鼓

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口径70~80センチ、奥行1メートルぐらいのものから更に大型のものまであり、欅などの巨木を輪切りにしてそれをくり抜き、穴の前後に鞣した牛皮を張ったもので、木目の美しさを尊重し、朱や黒の漆の上塗りはしません。
 寺院の境内地の平面が方型に近ければ、山門をはさんで前辺の左右の端に、一方は鐘楼、他方には鼓楼(通常は重層、西本願寺境内地の東北隅の鼓楼は三層)を設け、その上層の天井に吊します。
 鼓楼の外面は白壁塗りで、鼓音が少しでも広く遠くまで届くように、四面に火灯窓(上辺の中央が焔の先のように尖った形の窓)を設けることが多いようです。平常は木製の窓は閉めてあり、打鼓に当って開放します。
 大太鼓は前述(釣鐘の項参照)のように、古くは都市などで時を報せるために用いられましたが、寺院でも法要開始の1時間(晨朝勤行の場合は30分)前に、まず大太鼓を叩いて時を報じ、引つづいて梵鐘(集会鐘)を撞き、出勤者や参拝者に集会を促します。
 大太鼓は直径5~6センチ、長さ4~50センチの木棒を用い、1打、打上げ、打下し、打上げ、打下し、2打を打ちます。

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