12.鐃と鈸

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浄土真宗(本願寺派)で依用する鳴物に、鐃と鈸があります(同じ楽器でも宗派によって呼び方が異なるようですので、御注意ください)。
 鐃は銅を主体とした金属製で、直径40センチ前後、縁が直角に立上がってお盆のような形をしています。縁に開けた2つの穴に通した紐で吊して左手で胸の前に保持し、先が白く鞣した牛皮で包んだ球形で、長さ20センチそこそこの漆塗りの柄のついた桴で鐃の外側(お盆で言えば裏側)を叩きます(一般には、船の出発の合図などに使われた銅鑼(ドラ)のことです)。ジャーンという音がし、1打、2打はしますが、連打、打上、打下などはしません。

 鐃と一組で用いられるのが鈸で、鈸は2枚一組の、一種のシンバルです。
 直径40センチほどの円盤形。但し、中央部分が直径の半分ほど半球型に10センチほど盛り上がり、まるで鍔つきの帽子のようです、その半球型の頂点に小穴を開け、紐を通し、球型の外側に更にその紐を直径5~6センチの円型の止め木の中央の穴に通して、ゆるやかに着けられています。その止め木と鈸の頭との間の紐を指の股ではさんで、左右同じように胸の中で保持して、円い鍔を合わせるように、常に鐃と組合わせて、鐃、鈸、鐃と打ち鳴らします。
 鈸の打ち方には上(じょう)と邪々(じゃじゃ)とがありますが、詳しいことは、別の機会に譲りましょう。

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