13.三管三鼓

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雅楽は仏教音楽の一部門として、奈良時代に中国から伝えられ、宮中や神事にも用いられました。通常、笙、篳篥、龍笛(横笛)の三管と、楽太鼓、羯鼓、鉦鼓、の三鼓が用いられますが、琴などが加わることもあります。
 以下、簡単にこれらの楽器を説明しましょう。

 笙(しょう)は頭(口径11~12センチ、深さが6センチほどの、金具で包んだ木製椀型の壷)の周縁に、太さ1センチ弱で最長約40センチ、最短13センチほどの竹管17本を立て、頭の横についている吹口から吹いたり吸ったりして鳴らす楽器です。優雅な音がし、単独でも演奏されますが、横笛や篳篥の伴奏的な役割を果たすことが多いようです。

 篳篥(ひちりき)は直径が約1.5センチ、長さが18センチほどの竹管の表に7つの穴を開け、竹管の一方の端に蘆の葉を折り畳んで作った長さ4センチほどの舌を着けて吹きます。
 音は強く、雅楽演奏の主旋律の役目を果たしているようです。
 なお、この盧舌には、大阪府と京都府のの境目に近い、あの秀吉と明智との天下分け目の合戦で名高い天王山の下、大山崎付近(琵琶湖からの宇治川、嵐山から流れ下り京都の南で加茂川を吸収した桂川、奈良方面からやってくる木津川の合流点)で成立する淀川の河原で自生している蘆が最上質とされ、これを使って手製する巧手がいます。

 龍笛は牛若丸が京都、加茂川にかかる五條大橋で武蔵坊弁慶に出逢ったときに吹いていた、いわゆる横笛です。太さ2~2.5センチ、長さ約40センチの竹管で、ピーという高い音がでます。

 楽太鼓は通常、直径が50~60センチ、厚味は30センチ前後の太鼓で、巨木を輪切りにしてくりぬいた胴の周囲は金地に極彩色が施され、皮の部分も飛天や槍巴などの図柄で極彩色されています。
 上と下左右の3ヶ所に環があり、紐で外側の黒漆塗りの木枠に結びつけられいます。枠の外側左右の環には夫ぞれ桴がひっかけられてあり、打つと柔らかい音が鳴ります。
 丸い木枠には脚部がついていますし、頂部には細かい毛彫りを施した火焔型の薄い飾り金具がついていて、その頂点の高さは通常140~150センチでしょう。

 鉦鼓は直径20~30センチ、やや部厚い、お盆のような型の銅製の楽器で、やはり美しく装飾された台に吊され、お盆の内側を、柄の長さ40~50センチの細長い竹製の、先が直径3~4センチの象牙製の固い桴で、叩きます。
 "チン"よりもむしろ"カチッ  に近い音が出ます。
 
 羯鼓とは、いわゆる鼓(つづみ)のことで、細くしぼられた胴が金地に美しく極彩色されており、黒漆塗りの低い台の上に置き、二本の木鉢で左右両面を叩きます。

 上記の鐃、鈸や、三鼓、殊に三管は、どの寺院にも常備されている訳ではありません。特に三管は演奏者(奏楽員とも伶人とも呼ぶ)自身が携帯するものです。
 なお、三管は多数の奏楽員によって演奏されますが、どんな場合にも三鼓は各々一鼓を用い、たとえば楽太鼓2鼓とか、羯鼓や鉦鼓が2鼓づつということはありません。

 寺院用の楽器としては、木魚や鰐口などを用いる宗派もありますが、浄土真宗では使用していません。

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