犬走り

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 随分久しぶりに「犬走り」という言葉を耳にしました。御存知かと思いますが、「犬走り」とは、例えば塀の外の溝との間の、幅2~30センチの、セメントなどで固められた帯状の細長い部分を言います。
 「猫走り」と言ってもよいのにと思っている間に、はっと気がつきました。私の寺の駐車場のブロック塀の上を、猫が歩いていたのです。犬は樹木などに登れず、塀の上も歩けない。だから、地面に近いこの部分の名には犬を代表させたのだろうか、と。
 それにしても、塀上の猫を見かけた時は一瞬、何も好きこのんで、10センチあるか無きかの、あんな狭い所を歩かなくてもよいのにと思ったのですが、これは人間の考えることで、猫にとっては、それで充分だろうと気がつきました。またその方があたりの風景(?)がよく見える!
 そう言えば、閉っている山門の方に向って駆けて行く鼬(いたち)を見て、「門は閉っているのに」と思った途端、彼(彼女?)は門扉と石の敷居との間の隙間をくぐって、あっという間に姿を消しました。あの高さ5~6センチの隙間で、充分だったのです。

 何でも人間本位、自分本位に考えていると間違いを起すな、と思っていた矢先に、もう70歳の中半に達しているのに元気で20年以上も勤めている自坊のお手伝いさんから聞きました。
 「震災以来、久しぶりに、子供を2匹つれた鼬を見かけるようになりました」
 「どこで?」
 「本堂の東側の空地でです」
 「そうすると、4匹はいるね」
 「いいえ、3匹です」
 「母親だけでは子供は生れないだろう」
 「そんなことは、もう忘れました」

 この段は「輪番ブログ」とは無関係であることを御諒承下さい。

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