「法衣」シリーズ① 衣服の発明

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 人という動物は様々な点で他の生き物に劣ります。
 脚は犬猫でさえ、人間より早い。力は牛馬にも劣る。空は飛べない。水も苦が手、寒暑にも弱い。
 そんな人間が、唯一優れているのが知脳なのです。
 その知脳で、様々な弱点をカバーする道具を発明しました。その最たるものが「衣」だったのではないでしょうか。衣によって寒暑から、あるいは外敵からも身を守りました。更に衣によって自分を顕示し誇示することさえ行われるようになり、この何千年か前から始まった「衣」の文明・文化は、今も確実に変化しながら発展しています。
 「衣」が無かったら、人間は熱帯か、せいぜい亜熱帯にしか住めません。人間に一番近い猿でさえ、温帯が居住地の限界ですね。そして温帯こそが過去5000年の華かな文明・文化の発祥地ですから、衣服が無かったら、地球の文明は今頃、どうなっていたことでしょう。

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