「法衣」シリーズ② 防寒と防護

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 ところで、衣服には本来、二つの方向があったと思われます。
 その第一は、防寒です。この場合、上半身を覆うことが最重要課題だったと思われますが、その前に織物が発明されねばなりませんでした。織物こそは人類の最大の発明だったと言って良いと思います。そしてその織物を上半身に被せたのです。日本民族の場合は、やや広い織物の中央に穴を開けて首を通す、貫頭衣と呼ばれるものが、2000年も前、大陸との交渉が始った極く初期の頃の衣服だったようです。
 もう一つは暑い地方の衣服で、これは衣服というよりも、主として腰部を守るためのものだったでしょう。何しろ腰は"身体(月)の要"ですから。
 上半身を覆う衣服の方は目まぐるしい発展を遂げましたが、下半身の方はそれほどでなく、今も原始時代の様相をとどめている種族も少なくないようですね。

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