「法衣」シリーズ③ インドの季候

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   さて佛教の故郷インドですが、一般に暑い国と考えられています。確かに南インドのように年中暑い地域もありますが、お釈迦さまの時代に佛教が広まったガンジス川中流地域は、季節が夏(現在の暦の4、5、6月)雨期(7、8、9月)冬(10~3月)と、分かれています。尤も、日本の感覚で言えば彼地の10月や3月は可成り暑いと言えますが、12月、1月、2月は、殊に夜間、合服の他にカーディガンやレインコートが必要で、寒波が襲来すると凍死者も出るほどです。但し、お釈迦さまが6年間修行されたと言われる、現在の東インド、ビハール州南部は、初期仏教伝播地域の中では最南端に属し、冬の夜も必ずしも寒冷ではありません。
 上記のような気象條件の中で一般社会の服装に準じて佛教・僧侶の衣服、つまり法衣も成立しました。気象条件がインドと比較的似ているスリランカ、ビルマ、タイ、カンボジアなど南方仏教圏の僧侶の法衣は、今も古来の伝統が守られています。

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