世俗に思うの最近のブログ記事

 そのほか野球には、野手の打球の処理、走者
の走塁等々、興味深いプレーがいっぱいありま
すが、球場でも、テレビからでも、ほとんど見
えないのが監督の心理状態です。

 たとえば味方の投手が打ち込まれる。あるい
はチャンスが到来したが、打者が不調のようだ
という場合、投手を続投させるか否か、代打者
を出すべきか否か、また選手を交代させるとし
たら誰を指名するかなど。もちろん、投手交代
の場合は捕手やコーチの意見を参考にすること
はあっても、決断を下すのはすべて監督なので
す。

 しかしながら、この場面での交代が成功する
か否かは、やってみなければわからない。交替
が成功したとしても、退けられた選手が、これ
によって精神的にくさってしまっては、以後の
戦力やチームの和に悪影響を及ぼすことになる・・・・。

 外からではわからないが、監督の苦労は、だ
から大変なのです。

 野球だけではありません。私たちはいつも当
事者の立場に立って物事を考えるべきです。た
とえば老人のこと、病人のこと、またそのご家
族の悩みなどを思い、いたわり、励ましながら
行動する。それが念仏者としての生き方です。

(豊原大成 『心の風景 Ⅲ』 自照社出版 2006年)

 だから捕手は股間で、右手の指を握ったり、
パーを出したり、指を一本だけ出したり、二本
出したり、そのほか、あらかじめ打ち合せして
ある通りの指の形で投手にサインを送る。投手
はそのサインにうなずいたり首を振ったりして、
球種合意の上で投球する。

 しかも一球目、二球目と同じコースに同じ種
類の球を投げないようにするなど、バッテリー
と打者とのかけ引きだけでも、その種類は無数
と言ってよい。

 そんな球種をあれこれ予測しながら野球をみ
るほど楽しいことはありません。そしてそれを
可能にするのは、センター方向から、投手・
捕手・打者を大写しにするテレビ放送なのです。


(豊原大成 『心の風景 Ⅲ』 自照社出版 2006年)
 しかしながら、野球場で見る野球は、実は甚
だ大味なものでしかないことをご存知でしょう
か。もちろん、目の前で選手たちの、投げる、
打つ、走るなどのプレーを見、声援を送るのは
楽しいには違いありませんが、野球の面白さは、
それだけではないのです。その一つはピッチャー
がバッターに対して投げる球種を見ることです。

 ご存知と思いますが、投手の投球には、直球、
カーヴ、シュート、シンカー、スライダー、
フォークボールなどいろんな種類があります。
投手はそれをアウトコース、インコース、高目、
低目などに投げ分ける。

 そしてバッテリーは(ピッチャーとキャッチャー)
は、出来るだけ打者の苦手なコースへ、苦手な
球を投げる。あるいは打者が予想する球種を外
すようにする。そのためにサインを交換して球
種、コースを決めるわけです。


(豊原大成 『心の風景 Ⅲ』 自照社出版 2006年)